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「ここが千秋くんの部屋ね。」
私は客間に使っていた和室に案内する。
このマンションは3LDKだ。後は私の部屋と亡くなった母の部屋。
「お布団はこれ使って。」
と押し入れを開けてお客様用の布団を取り出す。
「あ、後は俺がやるよ。」
と千秋くんが私から布団を取り上げた。
「この部屋、襖だから鍵ないんだけど、良いかな?私は勝手に入ったりしないけど。」
「奏さんなら、いつ入って来てもいいよ~。なんなら、夜に襲ってくれても良いけど?」
「ちなみに、私の部屋は鍵かけとくから。」
「わかってるよ~。奏さんに嫌われるような事、俺絶対しないから。」
わかってれば、よろしい。
「で、こっちがお風呂と洗面所。あっちがおトイレね。」
私が案内する後ろから、千秋くんがついてくる。
「早速お風呂にお湯張ろうか。さっと掃除してから、お湯張りするね。」
「それ、俺がするよ。お湯張りの操作教えて?」
私はそれを千秋くんに任せると、リビングに戻った。
今日買った千秋くんの歯ブラシやパジャマや下着を袋から出していく。
本当なら1回洗濯した方が良いんだろうけど、今回は仕方ない。
お湯張りを済ませた千秋くんがリビングに戻ってくる。
「お風呂、お先にどうぞ?私は後で良いよ。
自分が入った後に入られるの、なんか恥ずかしいから。」
「そう?なら、遠慮なく先に入らしてもらっちゃおうかな。」
「はい、これ。」
とさっき袋から出した物を千秋くんに渡す。そうしていると、お湯張り完了のメロディが鳴った。
千秋くんがお風呂から上がった後、私も入る。
知らない男の人が部屋に居るのにお風呂に入ってるなんて、本当なら、絶対あり得ない。
何故か千秋くんには警戒心が薄い自分がいる。理由はわからないし、考えた所でこのシチュエーションが変わる事はない。
受け入れよう。
お風呂から上がったら、猛烈に眠くなってきた。精神的に今日は疲れたせいだろう。明日は仕事だ。早く寝よう。
「明日も仕事だし、もう私寝るけど。明日の朝食、ご飯で大丈夫?」
「あ、明日も俺が作るよ。和食がいい?今日買った食材使っていいよね?」
「え、千秋くんは別にゆっくり寝てていいよ?」
「どうせ、役所に手続きに行くし、その後、ハローワーク行くし、ちゃんと起きるよ。
それに、奏さんの顔見ないと1日が始まらないし。」
「大げさ。そういえば、今日ガチャからでたやつどうしたら良い?」
「あ、俺にちょうだい。明日使う。」
私は今日持って行ってたトートバッグを開ける、そこには、ガチャで引いたアイテムがミニチュアサイズではなく、普通のサイズになって入ってた。
「なにこれ?どうなってんの?」
「フフッ。びっくりした?あのガチャ便利だよね~。」
そういう話ではない。
「現実逃避したくなった。」
「あはは。まぁ、信じられない気持ちはわかるよ。一種の魔法か何かと思っててよ。」
現実世界に魔法は存在しない。
某有名なポッターさんは何処にもいないのだから。
「頭痛くなってきた。もう寝る。おやすみ」
私は自分の部屋に戻る。
「おやすみなさい。奏さん。」
千秋くんがヒラヒラと手を振っている。
もなかが私の後をついてくる。もなか…今日は存在感薄いな。
強烈なワンコを飼い始めたからなんだけどさ。頑張れ、もなか。
ライバルは手強いぞ。
私は客間に使っていた和室に案内する。
このマンションは3LDKだ。後は私の部屋と亡くなった母の部屋。
「お布団はこれ使って。」
と押し入れを開けてお客様用の布団を取り出す。
「あ、後は俺がやるよ。」
と千秋くんが私から布団を取り上げた。
「この部屋、襖だから鍵ないんだけど、良いかな?私は勝手に入ったりしないけど。」
「奏さんなら、いつ入って来てもいいよ~。なんなら、夜に襲ってくれても良いけど?」
「ちなみに、私の部屋は鍵かけとくから。」
「わかってるよ~。奏さんに嫌われるような事、俺絶対しないから。」
わかってれば、よろしい。
「で、こっちがお風呂と洗面所。あっちがおトイレね。」
私が案内する後ろから、千秋くんがついてくる。
「早速お風呂にお湯張ろうか。さっと掃除してから、お湯張りするね。」
「それ、俺がするよ。お湯張りの操作教えて?」
私はそれを千秋くんに任せると、リビングに戻った。
今日買った千秋くんの歯ブラシやパジャマや下着を袋から出していく。
本当なら1回洗濯した方が良いんだろうけど、今回は仕方ない。
お湯張りを済ませた千秋くんがリビングに戻ってくる。
「お風呂、お先にどうぞ?私は後で良いよ。
自分が入った後に入られるの、なんか恥ずかしいから。」
「そう?なら、遠慮なく先に入らしてもらっちゃおうかな。」
「はい、これ。」
とさっき袋から出した物を千秋くんに渡す。そうしていると、お湯張り完了のメロディが鳴った。
千秋くんがお風呂から上がった後、私も入る。
知らない男の人が部屋に居るのにお風呂に入ってるなんて、本当なら、絶対あり得ない。
何故か千秋くんには警戒心が薄い自分がいる。理由はわからないし、考えた所でこのシチュエーションが変わる事はない。
受け入れよう。
お風呂から上がったら、猛烈に眠くなってきた。精神的に今日は疲れたせいだろう。明日は仕事だ。早く寝よう。
「明日も仕事だし、もう私寝るけど。明日の朝食、ご飯で大丈夫?」
「あ、明日も俺が作るよ。和食がいい?今日買った食材使っていいよね?」
「え、千秋くんは別にゆっくり寝てていいよ?」
「どうせ、役所に手続きに行くし、その後、ハローワーク行くし、ちゃんと起きるよ。
それに、奏さんの顔見ないと1日が始まらないし。」
「大げさ。そういえば、今日ガチャからでたやつどうしたら良い?」
「あ、俺にちょうだい。明日使う。」
私は今日持って行ってたトートバッグを開ける、そこには、ガチャで引いたアイテムがミニチュアサイズではなく、普通のサイズになって入ってた。
「なにこれ?どうなってんの?」
「フフッ。びっくりした?あのガチャ便利だよね~。」
そういう話ではない。
「現実逃避したくなった。」
「あはは。まぁ、信じられない気持ちはわかるよ。一種の魔法か何かと思っててよ。」
現実世界に魔法は存在しない。
某有名なポッターさんは何処にもいないのだから。
「頭痛くなってきた。もう寝る。おやすみ」
私は自分の部屋に戻る。
「おやすみなさい。奏さん。」
千秋くんがヒラヒラと手を振っている。
もなかが私の後をついてくる。もなか…今日は存在感薄いな。
強烈なワンコを飼い始めたからなんだけどさ。頑張れ、もなか。
ライバルは手強いぞ。
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