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真相・その1【第3者目線】
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※ここから長めの説明だらけの文章が始まります。大変読み難いかもしれません。
へ~真相ってこんな感じねぇ~ぐらいでさらっと読んで頂いて構いません。
もちろんがっつり読んで頂いたら、それはそれで喜びます。それでは、スタート!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今回のアレックス殿下の暗殺を画策したのはテイラー侯爵だった。
殿下が自分の身辺を調べているという情報を手に入れた侯爵は、手っ取り早く殿下を亡き者にしようとした。まだ王太子は決まっていない。これ以上調べられる前に…そして、邪魔なアレックス殿下を排除する為に…と思ったのか、テイラー侯爵は焦って、そして失敗した。
テイラー侯爵が調べられて困る事…それは何も不法薬物の密輸だけではなかった。
知られて1番困る事。
それは武器の密輸。
わがデルタ王国の開発した銃は従来の物よりも弾の充填に時間がかからず、威力も強度も増した物だった。
それをアスガルド王国に密輸していた。
これは明らかな国家反逆罪である。
この件は今回のルーベンに王太子殿下が赴いた事で発覚した事実だが、アレックス・コッカスには薄々見当がついていた。
しかも相手はアスガルド王国の王太子、マーク・アスガルドその人である。
マーク・アスガルドはアスガルド国王の側妃の子だ。
正妃には女児しか産まれなかった。
アスガルド王国は一夫多妻制を取っている。
マーク・アスガルドは第2側妃に産まれた第1王子であった。
それから暫くの間、アスガルド国王には王女は産まれど、王子には恵まれなかった。
結局、第2王子が産まれたのはマークが、10歳になり立太子した後となる。
第8側妃が産んだ第2王子。名前をザインと言う。
ザインは幼少の時より文武ともに秀でており、臣下の貴族達は口々に「マーク殿下を立太子するのは早すぎた」と嘆いた。
マーク・アスガルドは直情的な性格で、残忍性を持ち合わせた、好戦的な男であった。
臣下が嘆くのも最もだ。
それはマーク本人の耳にも届くところとなる。
マークは10歳になるまで、たった1人の王子だった為、何よりも大切にされてきた。
それは、幼い子が我が儘にそして傲慢になるには十分な時間だった。
彼の性格を形作ったモノ。それは、他ならぬ周りの大人達なのだ。
しかし人は自分の罪を忘れてしまう。
彼を形作った者達は次第に彼から離れていった。
そして、彼はどんどんと孤立していくようになる。
でも、まだザインが幼い頃は、マークも然程気にしてはいなかった。しかし、ザインが8歳になる頃には、ザインの周りに優秀な者が集まるようなった。
そこで初めてマークは自分の立っている場所が酷く不安定な事に気づいたのだ。
へ~真相ってこんな感じねぇ~ぐらいでさらっと読んで頂いて構いません。
もちろんがっつり読んで頂いたら、それはそれで喜びます。それでは、スタート!
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今回のアレックス殿下の暗殺を画策したのはテイラー侯爵だった。
殿下が自分の身辺を調べているという情報を手に入れた侯爵は、手っ取り早く殿下を亡き者にしようとした。まだ王太子は決まっていない。これ以上調べられる前に…そして、邪魔なアレックス殿下を排除する為に…と思ったのか、テイラー侯爵は焦って、そして失敗した。
テイラー侯爵が調べられて困る事…それは何も不法薬物の密輸だけではなかった。
知られて1番困る事。
それは武器の密輸。
わがデルタ王国の開発した銃は従来の物よりも弾の充填に時間がかからず、威力も強度も増した物だった。
それをアスガルド王国に密輸していた。
これは明らかな国家反逆罪である。
この件は今回のルーベンに王太子殿下が赴いた事で発覚した事実だが、アレックス・コッカスには薄々見当がついていた。
しかも相手はアスガルド王国の王太子、マーク・アスガルドその人である。
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マーク・アスガルドは第2側妃に産まれた第1王子であった。
それから暫くの間、アスガルド国王には王女は産まれど、王子には恵まれなかった。
結局、第2王子が産まれたのはマークが、10歳になり立太子した後となる。
第8側妃が産んだ第2王子。名前をザインと言う。
ザインは幼少の時より文武ともに秀でており、臣下の貴族達は口々に「マーク殿下を立太子するのは早すぎた」と嘆いた。
マーク・アスガルドは直情的な性格で、残忍性を持ち合わせた、好戦的な男であった。
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それはマーク本人の耳にも届くところとなる。
マークは10歳になるまで、たった1人の王子だった為、何よりも大切にされてきた。
それは、幼い子が我が儘にそして傲慢になるには十分な時間だった。
彼の性格を形作ったモノ。それは、他ならぬ周りの大人達なのだ。
しかし人は自分の罪を忘れてしまう。
彼を形作った者達は次第に彼から離れていった。
そして、彼はどんどんと孤立していくようになる。
でも、まだザインが幼い頃は、マークも然程気にしてはいなかった。しかし、ザインが8歳になる頃には、ザインの周りに優秀な者が集まるようなった。
そこで初めてマークは自分の立っている場所が酷く不安定な事に気づいたのだ。
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