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アレックスの溺愛 sideレオ
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「あの…といいますのは?」
「レベッカ・コッカス嬢。コッカス伯爵の長女。またの名を秘匿のお姫様。」
「秘匿のお姫様?」
「そうだ。彼女とどこで知り合った?」
「王都の街ですが…それが何か?」
「王都?めったに彼女は領地から出ないだろう?何故そんな所に…」
「殿下は何を知ってるんですか?」
「コッカス伯爵家の長男、アレックスを知ってるか?」
「はい。殿下との視察で挨拶させていただいたぐらいですが。
学園では一緒になった事はありませんし。」
「そうか。俺はアレックスとは学園で共に学んだ仲間だ。あいつは優秀で、俺は側近に欲しかったがあっさり断られたよ。」
確かに、殿下とアレックス殿は同じ歳だ。
「次期伯爵と決まっていたから、現伯爵の補佐をしたかったのでは?」
「もちろん、それも原因の1つだ。
でも、それ以上に大切なモノがあいつにはあるからな…。」
「………レベッカですね。」
「なんだ、知ってるのか?」
「まぁ…彼女から少し。」
「そうか。あいつは側近に誘った俺にこう言ったよ
『レベッカと離れるつもりはありません。かと言って、レベッカを王都に置いておくつもりもありません。側近のお話は大変、光栄に思っておりますが、他を当たって下さい』
ってな。まさか、妹の為に断るなんて思ってなかったよ。
いや、妹の為じゃないな。妹の側に居る自分の為だ。
学園に自分が来る事も本当は嫌だったと言ってたよ。伯爵から言われて渋々通ってた。
だから、最初の方は自分が学園にいる時は彼女を王都に頻繁に連れて来ていたんだ。
だが、ある日レベッカ嬢が、迷子になってね。
彼女はその時9歳か10歳ぐらいだったろうか?
アレックスに会いたくなった彼女は、黙って家を出て学園にいるアレックスを訪ねようとしたらしい。
まぁ、すぐに見つかったんだけどね。
でも見つかるまで、アレックスは狂わんばかりだったよ。
それからは王都には連れて来なくなった。その代わり2、3日の休みが取れたら領地に帰っていたがね。」
レベッカからその話は聞いてない。そんな事があったのか。
「俺は、その話を聞いて、レベッカ嬢に一目会ってみたくなったんだ。あいつが溺愛している妹をね。」
「会わせてもらったのですか?」
「まさか!会わせてもらえるわけないよ。だから、デビュタントで会えるのを楽しみにしてたんだ。」
「レベッカはデビュタントには参加したと…」
「ああ、参加していたよ。あいつが隠すように連れてたがな。俺たちに挨拶する時ぐらいか?まともに顔を見れたのは。」
「確か、ダンスは踊らなかったと。」
「ああ、あいつが『妹は体調が悪くなったようなので、失礼させていただきます。』と言って誰とも踊らせずに帰ったよ。」
「レベッカがとても残念だったと言ってました。」
「そうか。俺も残念だったよ。白いドレスがとても似合ってた。
まぁ、俺以上に残念がってた奴がいたがな。」
「それは?」
「ルイスだよ」
フィリップ殿下には弟君が2人、妹君が1人居る。第2王子のローガン殿下と第3王子のルイス殿下だ。
正妃様であるアメリア様はご成婚後、3年御子を授からなかった。
王家の慣例として、オリバー陛下は側妃であるエミリー様を娶ったが、その直後アメリア様は懐妊し、フィリップ殿下が産まれた。
そして2年後エミリー様がローガン殿下を、そしてそのまた2年後にアメリア様がルイス殿下をお産みになった。
そしてその5年後に王女であるシャーロット様をエミリー様がお産みになったのだ。
ルイス殿下は現在20歳。レベッカのデビュタントの時は今から3年前…17歳か。
「ルイスがレベッカ嬢に一目惚れをしてね。ちょうどルイスの婚約者を決める時期な事もあって、候補者を集めたお茶会を開くことになったんだが…」
「レベッカはそれに出席しなかった…そうですね?」
「ああ、その通りだ。アレックスが握りつぶしたんだろう。」
「そうでしょうね。そのお茶会の話はレベッカからは聞いてないので、彼女はその存在を知らなかったと思いますよ。」
「そうだろうな。ルイスはそれでも諦めきれずに、直接コッカス伯爵家に打診したが…」
「それも断られた…と。」
「そうだよ。王家からの直々の打診を断るなんて、普通じゃないけどな。」
「不敬と受け取られても仕方ありませんね。」
「まあな。
『学園にも通っておらず、礼儀作法においても、王子妃となる器ではありません。世間知らずで、貴族間の軋轢にも耐える事は難しいように思います。
大変名誉ある事ではございますが、ルイス殿下にはより相応しい令嬢があられると存じます。』
って返事だったよ。」
「レベッカはそれも知らない事かと…」
「そうだろうな。まぁ、俺はアレックスの事を知っていたし、ルイスには諦めてもらった。
もちろん、コッカス伯爵家にもお咎めなしとしたがな。
それから、俺らの中で、レベッカ嬢は秘匿のお姫様と言われてる。
アレックスが大切に、大切に、誰の目にも触れないように隠してるからな。」
「それで…秘匿のお姫様…」
「そうだ。だから、お前の相手の名前を見てびっくりしたよ。お前が結婚するって事にも驚きだったが。
よくアレックスが許可したな。」
「…実は…アレックス殿はまだ私たちの結婚を知りません。」
「はぁ?知らない?何で?」
「今、アレックス殿は隣国に留学中で…帰国後に報告する予定でした。」
「………………………お前、殺されるよ?」
俺もそんな気がします。
「レベッカ・コッカス嬢。コッカス伯爵の長女。またの名を秘匿のお姫様。」
「秘匿のお姫様?」
「そうだ。彼女とどこで知り合った?」
「王都の街ですが…それが何か?」
「王都?めったに彼女は領地から出ないだろう?何故そんな所に…」
「殿下は何を知ってるんですか?」
「コッカス伯爵家の長男、アレックスを知ってるか?」
「はい。殿下との視察で挨拶させていただいたぐらいですが。
学園では一緒になった事はありませんし。」
「そうか。俺はアレックスとは学園で共に学んだ仲間だ。あいつは優秀で、俺は側近に欲しかったがあっさり断られたよ。」
確かに、殿下とアレックス殿は同じ歳だ。
「次期伯爵と決まっていたから、現伯爵の補佐をしたかったのでは?」
「もちろん、それも原因の1つだ。
でも、それ以上に大切なモノがあいつにはあるからな…。」
「………レベッカですね。」
「なんだ、知ってるのか?」
「まぁ…彼女から少し。」
「そうか。あいつは側近に誘った俺にこう言ったよ
『レベッカと離れるつもりはありません。かと言って、レベッカを王都に置いておくつもりもありません。側近のお話は大変、光栄に思っておりますが、他を当たって下さい』
ってな。まさか、妹の為に断るなんて思ってなかったよ。
いや、妹の為じゃないな。妹の側に居る自分の為だ。
学園に自分が来る事も本当は嫌だったと言ってたよ。伯爵から言われて渋々通ってた。
だから、最初の方は自分が学園にいる時は彼女を王都に頻繁に連れて来ていたんだ。
だが、ある日レベッカ嬢が、迷子になってね。
彼女はその時9歳か10歳ぐらいだったろうか?
アレックスに会いたくなった彼女は、黙って家を出て学園にいるアレックスを訪ねようとしたらしい。
まぁ、すぐに見つかったんだけどね。
でも見つかるまで、アレックスは狂わんばかりだったよ。
それからは王都には連れて来なくなった。その代わり2、3日の休みが取れたら領地に帰っていたがね。」
レベッカからその話は聞いてない。そんな事があったのか。
「俺は、その話を聞いて、レベッカ嬢に一目会ってみたくなったんだ。あいつが溺愛している妹をね。」
「会わせてもらったのですか?」
「まさか!会わせてもらえるわけないよ。だから、デビュタントで会えるのを楽しみにしてたんだ。」
「レベッカはデビュタントには参加したと…」
「ああ、参加していたよ。あいつが隠すように連れてたがな。俺たちに挨拶する時ぐらいか?まともに顔を見れたのは。」
「確か、ダンスは踊らなかったと。」
「ああ、あいつが『妹は体調が悪くなったようなので、失礼させていただきます。』と言って誰とも踊らせずに帰ったよ。」
「レベッカがとても残念だったと言ってました。」
「そうか。俺も残念だったよ。白いドレスがとても似合ってた。
まぁ、俺以上に残念がってた奴がいたがな。」
「それは?」
「ルイスだよ」
フィリップ殿下には弟君が2人、妹君が1人居る。第2王子のローガン殿下と第3王子のルイス殿下だ。
正妃様であるアメリア様はご成婚後、3年御子を授からなかった。
王家の慣例として、オリバー陛下は側妃であるエミリー様を娶ったが、その直後アメリア様は懐妊し、フィリップ殿下が産まれた。
そして2年後エミリー様がローガン殿下を、そしてそのまた2年後にアメリア様がルイス殿下をお産みになった。
そしてその5年後に王女であるシャーロット様をエミリー様がお産みになったのだ。
ルイス殿下は現在20歳。レベッカのデビュタントの時は今から3年前…17歳か。
「ルイスがレベッカ嬢に一目惚れをしてね。ちょうどルイスの婚約者を決める時期な事もあって、候補者を集めたお茶会を開くことになったんだが…」
「レベッカはそれに出席しなかった…そうですね?」
「ああ、その通りだ。アレックスが握りつぶしたんだろう。」
「そうでしょうね。そのお茶会の話はレベッカからは聞いてないので、彼女はその存在を知らなかったと思いますよ。」
「そうだろうな。ルイスはそれでも諦めきれずに、直接コッカス伯爵家に打診したが…」
「それも断られた…と。」
「そうだよ。王家からの直々の打診を断るなんて、普通じゃないけどな。」
「不敬と受け取られても仕方ありませんね。」
「まあな。
『学園にも通っておらず、礼儀作法においても、王子妃となる器ではありません。世間知らずで、貴族間の軋轢にも耐える事は難しいように思います。
大変名誉ある事ではございますが、ルイス殿下にはより相応しい令嬢があられると存じます。』
って返事だったよ。」
「レベッカはそれも知らない事かと…」
「そうだろうな。まぁ、俺はアレックスの事を知っていたし、ルイスには諦めてもらった。
もちろん、コッカス伯爵家にもお咎めなしとしたがな。
それから、俺らの中で、レベッカ嬢は秘匿のお姫様と言われてる。
アレックスが大切に、大切に、誰の目にも触れないように隠してるからな。」
「それで…秘匿のお姫様…」
「そうだ。だから、お前の相手の名前を見てびっくりしたよ。お前が結婚するって事にも驚きだったが。
よくアレックスが許可したな。」
「…実は…アレックス殿はまだ私たちの結婚を知りません。」
「はぁ?知らない?何で?」
「今、アレックス殿は隣国に留学中で…帰国後に報告する予定でした。」
「………………………お前、殺されるよ?」
俺もそんな気がします。
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