3 / 43
乙女ゲーム?
しおりを挟む
顔をマジマジと見てみる。
どこかで見たような気がするが思い出せない。
歳の頃は、16、7歳といったところか。
まずまず可愛らしい容姿に何故か満足する。
せっかく転生したんだ、可愛い方が良いに決ってる。
さて、私はいったい誰なのだろうと考えていたら、
―――さぁ、今日は、転校初日。ドキドキするけど、おばあちゃんに心配かけないように、明るく行かなきゃね。―――
ナレーション?私の心の声?が聞こえてきた。
今日、私は転校する学校に行く初日らしい。んで、おばあちゃんが一緒に住んでる可能性が高い。
もう少しヒントが欲しい。でも、なんとなくこの始まりも見覚えがある。
見覚えのある少女に、見覚えのあるスタート。
やったことあるゲームのような気がする。
「花音ちゃん。起きてる?」
部屋のドアが開いて、上品そうな女性が顔を覗かせた。この人がおばあちゃん?それにしては、若い気がする。
もしやお母さん?どっちか判断出来ず声が出せない。
「どうしたの?もしかして体調悪い?」
酷くその女性は私の事を心配してるようだ。少し過剰にも見えるその態度に違和感を覚える。これ以上心配をかけるのはよろしくないだろう。
「ううん。大丈夫だよ。ちょっと緊張してるだけ。今日が転校初日だし。」
その女性はホッとしたように
「それもそうよね。でも、大丈夫よ。花音ちゃんなら、すぐにお友達も出来るわよ。あなたのお母さんも、通ってた時はたくさんのお友達に囲まれてたものよ。」
どうも、この女性は母親ではないらしいことが判明した。
そして今日から私が通う学校は母親の母校らしい。
「私の通う学校、なんて名前だったっけ?」
私は意を決して聞いてみる。おばあちゃんと暮らしていて、母親の母校に転校する…思い当たるゲームがある。それを確かめたい。
ドキドキしながら、学校の名前を確認する。
「あら嫌だ、忘れちゃったの?『聖テミス学園』よ。
さぁ、朝ごはんが出来てるわよ。朝はきちんと食べなきゃね。」
そう言って女性…私の祖母の江梨子さんは階段を降りていった。
そう。学園の名前を聞いて、私は確信を持った。このゲームを思い出したのだ。
私が昨日寝落ちするまで見てた実況動画のゲームである事を。
どこかで見たような気がするが思い出せない。
歳の頃は、16、7歳といったところか。
まずまず可愛らしい容姿に何故か満足する。
せっかく転生したんだ、可愛い方が良いに決ってる。
さて、私はいったい誰なのだろうと考えていたら、
―――さぁ、今日は、転校初日。ドキドキするけど、おばあちゃんに心配かけないように、明るく行かなきゃね。―――
ナレーション?私の心の声?が聞こえてきた。
今日、私は転校する学校に行く初日らしい。んで、おばあちゃんが一緒に住んでる可能性が高い。
もう少しヒントが欲しい。でも、なんとなくこの始まりも見覚えがある。
見覚えのある少女に、見覚えのあるスタート。
やったことあるゲームのような気がする。
「花音ちゃん。起きてる?」
部屋のドアが開いて、上品そうな女性が顔を覗かせた。この人がおばあちゃん?それにしては、若い気がする。
もしやお母さん?どっちか判断出来ず声が出せない。
「どうしたの?もしかして体調悪い?」
酷くその女性は私の事を心配してるようだ。少し過剰にも見えるその態度に違和感を覚える。これ以上心配をかけるのはよろしくないだろう。
「ううん。大丈夫だよ。ちょっと緊張してるだけ。今日が転校初日だし。」
その女性はホッとしたように
「それもそうよね。でも、大丈夫よ。花音ちゃんなら、すぐにお友達も出来るわよ。あなたのお母さんも、通ってた時はたくさんのお友達に囲まれてたものよ。」
どうも、この女性は母親ではないらしいことが判明した。
そして今日から私が通う学校は母親の母校らしい。
「私の通う学校、なんて名前だったっけ?」
私は意を決して聞いてみる。おばあちゃんと暮らしていて、母親の母校に転校する…思い当たるゲームがある。それを確かめたい。
ドキドキしながら、学校の名前を確認する。
「あら嫌だ、忘れちゃったの?『聖テミス学園』よ。
さぁ、朝ごはんが出来てるわよ。朝はきちんと食べなきゃね。」
そう言って女性…私の祖母の江梨子さんは階段を降りていった。
そう。学園の名前を聞いて、私は確信を持った。このゲームを思い出したのだ。
私が昨日寝落ちするまで見てた実況動画のゲームである事を。
20
お気に入りに追加
259
あなたにおすすめの小説
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結】悪役令嬢の反撃の日々
アイアイ
恋愛
「ロゼリア、お茶会の準備はできていますか?」侍女のクラリスが部屋に入ってくる。
「ええ、ありがとう。今日も大勢の方々がいらっしゃるわね。」ロゼリアは微笑みながら答える。その微笑みは氷のように冷たく見えたが、心の中では別の計画を巡らせていた。
お茶会の席で、ロゼリアはいつものように優雅に振る舞い、貴族たちの陰口に耳を傾けた。その時、一人の男性が現れた。彼は王国の第一王子であり、ロゼリアの婚約者でもあるレオンハルトだった。
「ロゼリア、君の美しさは今日も輝いているね。」レオンハルトは優雅に頭を下げる。
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
愛想を尽かした女と尽かされた男
火野村志紀
恋愛
※全16話となります。
「そうですか。今まであなたに尽くしていた私は側妃扱いで、急に湧いて出てきた彼女が正妃だと? どうぞ、お好きになさって。その代わり私も好きにしますので」
私が死んだあとの世界で
もちもち太郎
恋愛
婚約破棄をされ断罪された公爵令嬢のマリーが死んだ。
初めはみんな喜んでいたが、時が経つにつれマリーの重要さに気づいて後悔する。
だが、もう遅い。なんてったって、私を断罪したのはあなた達なのですから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる