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乙女ゲーム?
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顔をマジマジと見てみる。
どこかで見たような気がするが思い出せない。
歳の頃は、16、7歳といったところか。
まずまず可愛らしい容姿に何故か満足する。
せっかく転生したんだ、可愛い方が良いに決ってる。
さて、私はいったい誰なのだろうと考えていたら、
―――さぁ、今日は、転校初日。ドキドキするけど、おばあちゃんに心配かけないように、明るく行かなきゃね。―――
ナレーション?私の心の声?が聞こえてきた。
今日、私は転校する学校に行く初日らしい。んで、おばあちゃんが一緒に住んでる可能性が高い。
もう少しヒントが欲しい。でも、なんとなくこの始まりも見覚えがある。
見覚えのある少女に、見覚えのあるスタート。
やったことあるゲームのような気がする。
「花音ちゃん。起きてる?」
部屋のドアが開いて、上品そうな女性が顔を覗かせた。この人がおばあちゃん?それにしては、若い気がする。
もしやお母さん?どっちか判断出来ず声が出せない。
「どうしたの?もしかして体調悪い?」
酷くその女性は私の事を心配してるようだ。少し過剰にも見えるその態度に違和感を覚える。これ以上心配をかけるのはよろしくないだろう。
「ううん。大丈夫だよ。ちょっと緊張してるだけ。今日が転校初日だし。」
その女性はホッとしたように
「それもそうよね。でも、大丈夫よ。花音ちゃんなら、すぐにお友達も出来るわよ。あなたのお母さんも、通ってた時はたくさんのお友達に囲まれてたものよ。」
どうも、この女性は母親ではないらしいことが判明した。
そして今日から私が通う学校は母親の母校らしい。
「私の通う学校、なんて名前だったっけ?」
私は意を決して聞いてみる。おばあちゃんと暮らしていて、母親の母校に転校する…思い当たるゲームがある。それを確かめたい。
ドキドキしながら、学校の名前を確認する。
「あら嫌だ、忘れちゃったの?『聖テミス学園』よ。
さぁ、朝ごはんが出来てるわよ。朝はきちんと食べなきゃね。」
そう言って女性…私の祖母の江梨子さんは階段を降りていった。
そう。学園の名前を聞いて、私は確信を持った。このゲームを思い出したのだ。
私が昨日寝落ちするまで見てた実況動画のゲームである事を。
どこかで見たような気がするが思い出せない。
歳の頃は、16、7歳といったところか。
まずまず可愛らしい容姿に何故か満足する。
せっかく転生したんだ、可愛い方が良いに決ってる。
さて、私はいったい誰なのだろうと考えていたら、
―――さぁ、今日は、転校初日。ドキドキするけど、おばあちゃんに心配かけないように、明るく行かなきゃね。―――
ナレーション?私の心の声?が聞こえてきた。
今日、私は転校する学校に行く初日らしい。んで、おばあちゃんが一緒に住んでる可能性が高い。
もう少しヒントが欲しい。でも、なんとなくこの始まりも見覚えがある。
見覚えのある少女に、見覚えのあるスタート。
やったことあるゲームのような気がする。
「花音ちゃん。起きてる?」
部屋のドアが開いて、上品そうな女性が顔を覗かせた。この人がおばあちゃん?それにしては、若い気がする。
もしやお母さん?どっちか判断出来ず声が出せない。
「どうしたの?もしかして体調悪い?」
酷くその女性は私の事を心配してるようだ。少し過剰にも見えるその態度に違和感を覚える。これ以上心配をかけるのはよろしくないだろう。
「ううん。大丈夫だよ。ちょっと緊張してるだけ。今日が転校初日だし。」
その女性はホッとしたように
「それもそうよね。でも、大丈夫よ。花音ちゃんなら、すぐにお友達も出来るわよ。あなたのお母さんも、通ってた時はたくさんのお友達に囲まれてたものよ。」
どうも、この女性は母親ではないらしいことが判明した。
そして今日から私が通う学校は母親の母校らしい。
「私の通う学校、なんて名前だったっけ?」
私は意を決して聞いてみる。おばあちゃんと暮らしていて、母親の母校に転校する…思い当たるゲームがある。それを確かめたい。
ドキドキしながら、学校の名前を確認する。
「あら嫌だ、忘れちゃったの?『聖テミス学園』よ。
さぁ、朝ごはんが出来てるわよ。朝はきちんと食べなきゃね。」
そう言って女性…私の祖母の江梨子さんは階段を降りていった。
そう。学園の名前を聞いて、私は確信を持った。このゲームを思い出したのだ。
私が昨日寝落ちするまで見てた実況動画のゲームである事を。
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