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転生しました
しおりを挟む目を開けると、見知らぬ天井が目にはいる。
「どこ?ここ。」
とりあえず、体を起こす。
私の部屋はいたってシンプルなモノトーンを基調とした部屋だったはずなのに、何故かやたらと可愛らしい装飾の部屋になっている。
自分の寝ていたベッドはピンクのカバーが掛かっているし、枕元にはテディベアまで置いてある。
29歳の私の趣味ではない。
体を見下ろしても、見覚えのない可愛らしいパジャマを来てる。
昨日風呂上がりに着たはずの黒のスウェットはどこにいったんだろう。
嫌な予感がする。乙女ゲームでも見たことある設定だが、異世界へ転移するやつだったりする?
あの始まりもこんな感じじゃなかったっけ?
「目が覚めると、見知らぬ場所でした。」って、そんな始まりよく見るよね。
だからといってこの状況を受け入れているわけじゃない。
今の所、夢だと思っているが、違うかどうかの判断が出来ない。
これで、鏡を見たら、見知らぬ人になってるとかないよね?
そうなると転移じゃなく、典型的な異世界転生って事になるけど?
私これから、別人として生きていくとか?考えただけでも、バカバカしくて笑える。さぁーて、では鏡でも見て、自分の姿でもみてみますか…鏡、鏡っと。
私は部屋のチェストの上にある少し大きめのジュエリーBOXの蓋を開ける。結構そこが鏡になってる事あるよねーと思いながら予想通り蓋の裏についていた鏡を覗き込む。
肩より少し長いくらいの栗色の髪、少し色彩の薄い瞳、白い肌に笑ってる訳でもないのに口角が少し上がった口。唇はリップを塗ってるわけでもなさそうなのに、桜色でプルンとしてる。全体的に可愛らしい容姿の女の子が鏡に映っている。
少し驚いた顔も小動物っぽい可愛らしさがある
「で、誰これ?」
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