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19.レムリ
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「……大丈夫なのか、彼女?」
オティアンは木にもたれかかったまま腕組みする。レムリは深く溜息をつき、
「わからん。でも、出て行こうとする女を止めても、誰も聞きやしないんだ。明らかに駄目だと分かってる相手でも、あの子達は信じてついて行ってしまう。オレにできるのは、ここにいる間だけでも彼女たちの安全を守ってやることと、傷ついて戻ってきた時に受け入れてやることくらいだ」
と空を仰いだ。
「不思議なんだけど、どうして君は娼館を経営しようと思ったんだ? あまり向いているようには思えないよ。他にも商売は色々あるのに」
オティアンは今更のような疑問を口にする。
半年共に過ごして分かったのは、レムリは口は悪いが懐の深い男だということだ。商売人らしく金勘定には厳しいが、自分が儲けるためと言うよりは従業員を富ませることに重きを置いている。無理な売り掛けをさせないから客筋も良く、客と懇ろになって店を出る女も多い。丁寧な経営のおかげでレムリの店は繁盛しているが、その割に本人の生活はひどく質素なのだ。労苦に見合った報酬を得ているようには思えない。
レムリは不安定な椅子の上で片膝を抱え、
「身元が不確かでも始められる商売で、元手が大してかからねえから」
と答えた。
「元手は相当かかるだろう?」
「最初から娼館主だったわけじゃない。路上で身売りしてた女の用心棒から始めたんだよ。変な客を追い払う度に、いくらか金をもらってた。そしたら段々オレを頼ってくる女が増えてきたら、ちょっとでも彼女らが安全に商売できるように、家を借りてモグリの売春宿を作った。宿の経営が軌道に乗ったら、他のヤツに売る。それを繰り返して段々規模を大きくしていって、つい二年前にここを手に入れた」
レムリはふて腐れたような顔でぼそぼそと話す。
「あんまり楽しい商売じゃなさそうだ」
「まあな。でもそれしか思いつかなかった」
「でも今はそうじゃないんだろ。もう金は十分あるのに、どうして未だに女を売るような商売を続けてる? 別の、もっと楽しい仕事をすれば良いんじゃないのか?」
「オレが手を引いたら店の子達はどうなる? 安心して移籍できる店があると思うか?」
レムリに鋭く問いかけられ、オティアンは黙った。にわか楽士を演じる内に、他の娼館の酷さを何度も見聞きしてきたからだ。
「すまない。無神経なことを言った」
素直に謝ると、レムリは苦い顔で笑った。
「いや、いいよ。オレも向いてないと思ってる。最初は酷いこともいっぱいあったし……オレは女達に救ってもらったから、恩を返したいんだ」
「恩を返す?」
「うん……オレはファタリタ人のやることは好きじゃなかったけど、命願教会の機能自体は悪くないと思ってて、」
唐突に出てきた「命願教会」という単語に、オティアンは気色ばんで木の幹から背を起こした。
「悪くない!? 命願教は悪だ。奴らのせいでどれだけの混ざり者が傷つけられたか! 君がアマジヤにいる二十年の間に、翼持ちは絶滅しかけたんだぞ。エラストからも若者が消えた。全部命願教のせいだ! 君のように『命願教の教えは悪くない』と言った者達は、みな騙されて利用されて、使い捨てられた! 命願教がどれほど邪悪なことをしでかしたか、君は知らないからそんなことが言えるんだ!」
詰め寄られたレムリは冷静に頷く。
「オレがエラストを離れたときも、もう子どもの数は減り始めてた。そこにつけ込んで、命願教が布教しようとしてたのも知ってる」
「そうだ、あいつらは弱みにつけ込んで混ざり者を誘い、ファタリタに連れ去って人体実験の材料にした。混ざり者とファタリタ人の混血児を作り出して、それを兵士に仕立てるつもりだったんだ! その試みの過程で翼持ちたちは死に、エラスト人は自我を失った操り人形にされた。オレは命願教会の鐘の音で操られるエラスト人の兵士と、実際に戦った。あんなものを作り出した命願教が正しい教えであるはずがない!」
ものすごい剣幕で吐き捨てたオティアンに、レムリは目を丸くして息を呑んだ。
「オレがこっちにいる間に、向こうで何があったんだよ……?」
オティアンは憤懣やるかたない様子でそこら中を歩き回りながら、ファタリタで起こったことをレムリに全て話して聞かせた。
長い話を終えると、オティアンは急にひどい疲労を感じた。崩れるように椅子に座り、深い溜息をついて両手で顔を覆う。
話したことであのときの絶望と怒りが鮮やかによみがえってくる。あんなに必死にあがき続けたのに、自分の努力は結局何の役にも立たなかった。虚しさと無力感に打ちのめされて、平和なノルポルに戻った後も前を向けなかった。
「……辛い目に遭ったんだな」
レムリがそっと労るようにオティアンの肩を撫でる。
「混ざり者全員がな!」
「それはそうだが、アンタは人一倍働いたから、その分余計に傷ついたんだろ。話してくれたおかげで、アンタがノルポルを出た理由は分かった。ファタリタに戻りたくない気持ちもな。戻れって言って悪かったよ」
オティアンは唇を噛む。涙をこらえると傷ついた右目の奥が酷く痛んだ。
「ここで暮らす方が楽なら、無理に戻ることもない。アンタとオレの役割を変えても良いしな。アンタがここで娼館の経営を引き継いで、オレが調査船に乗る。そうするか?」
レムリはオティアンの丸まった背中に手の平を当てて優しくさする。オティアンはうなだれたまま、ゆっくりと首を横に振った。
「いや。ファタリタへはオレが戻る。伝手があるから、オレが戻った方が良い。それに、君はここでやりたいことがあるんだろう?」
レムリはバツの悪そうな顔で頭を掻き、「うん」と頷く。
「今の話を聞いた後だと言いにくいんだけどさ。いったん恨みは忘れて考えてみてくれ、命願教の一番根っこの部分って、生まれてきた命はぜんぶ神様からの預かり物って考えだろ? 聖職者たちはなんだかんだ理屈をこねるが、教会は子を産んだ女を助ける。結局のところ貧しくても金持ちでも、みんな助け合って大事な命を育てていこうって教えだ」
オティアンは不愉快そうに鼻を鳴らした。そんなものは教えにしなくても自明のことのはずなのだ。ノルポルでもエラストでも、教えはなくとも皆そうして生きている。
レムリはまるで息子にするようにオティアンの背を軽く叩きながら続ける。
「アマジヤは根っこから違うんだ。神に選ばれたのは皇帝だけだ。皇帝がこの世で一番大事な存在で、民はそれを支える一要素でしかないと考えられてる。皇帝から遠くなればなるほど、命の価値は軽くなる。一番軽く扱われるのが女と子どもだ。娼館主のオレが言うのも何だが、貧しい女は葡萄酒一瓶より安い値段で身を売る。子ども一人とロバ一頭なら、ロバの方が高い値がつく。ここはそういう国だ」
オティアンは身体を起こして顔を思い切りしかめた。
「ひどいな……」
「ひどいよ。だけど、生まれたときからそういう価値観で育つから、みんなそういうもんだと思ってる。オレはさ、命願教徒ではないけど、ここにファタリタの教会みたいな場所を作りたいんだよ。女が安心して金を稼げて、子を産んで育てられて、老いても働けるような場所を作りたい」
「壮大な野望だ」
オティアンが感嘆混じりに言うと、
「笑いたきゃ笑えよ」
レムリはふて腐れるように下唇を突き出した。
「いや、笑うわけない。たった一人でそこまで考えている君はすごいよ」
「褒められるほどのことでもない。二十年かけて持てたのはこの一軒だけだし、売る物が身体しかないのは大問題だ。孕み女を置いておくだけの余裕もないし。ウムトは後押しすると約束してくれたが、アイツはいついなくなるかわからねえから、あんまり頼るのもな……。まあ、オレはアマジヤ人よりよっぽど長生きするから、のんびりやるよ」
一息に吐き出したレムリは、立ち上がって伸びをし、
「長話しすぎた。オレは今からアクラムに話をつけなきゃいけない。アンタはどうする?」
とオティアンを見る。
「一緒に行く。オレもウムトに呼ばれてるんだ」
オティアンは飲み終わった茶器を盆に戻し、レムリの後に続いた。
オティアンは木にもたれかかったまま腕組みする。レムリは深く溜息をつき、
「わからん。でも、出て行こうとする女を止めても、誰も聞きやしないんだ。明らかに駄目だと分かってる相手でも、あの子達は信じてついて行ってしまう。オレにできるのは、ここにいる間だけでも彼女たちの安全を守ってやることと、傷ついて戻ってきた時に受け入れてやることくらいだ」
と空を仰いだ。
「不思議なんだけど、どうして君は娼館を経営しようと思ったんだ? あまり向いているようには思えないよ。他にも商売は色々あるのに」
オティアンは今更のような疑問を口にする。
半年共に過ごして分かったのは、レムリは口は悪いが懐の深い男だということだ。商売人らしく金勘定には厳しいが、自分が儲けるためと言うよりは従業員を富ませることに重きを置いている。無理な売り掛けをさせないから客筋も良く、客と懇ろになって店を出る女も多い。丁寧な経営のおかげでレムリの店は繁盛しているが、その割に本人の生活はひどく質素なのだ。労苦に見合った報酬を得ているようには思えない。
レムリは不安定な椅子の上で片膝を抱え、
「身元が不確かでも始められる商売で、元手が大してかからねえから」
と答えた。
「元手は相当かかるだろう?」
「最初から娼館主だったわけじゃない。路上で身売りしてた女の用心棒から始めたんだよ。変な客を追い払う度に、いくらか金をもらってた。そしたら段々オレを頼ってくる女が増えてきたら、ちょっとでも彼女らが安全に商売できるように、家を借りてモグリの売春宿を作った。宿の経営が軌道に乗ったら、他のヤツに売る。それを繰り返して段々規模を大きくしていって、つい二年前にここを手に入れた」
レムリはふて腐れたような顔でぼそぼそと話す。
「あんまり楽しい商売じゃなさそうだ」
「まあな。でもそれしか思いつかなかった」
「でも今はそうじゃないんだろ。もう金は十分あるのに、どうして未だに女を売るような商売を続けてる? 別の、もっと楽しい仕事をすれば良いんじゃないのか?」
「オレが手を引いたら店の子達はどうなる? 安心して移籍できる店があると思うか?」
レムリに鋭く問いかけられ、オティアンは黙った。にわか楽士を演じる内に、他の娼館の酷さを何度も見聞きしてきたからだ。
「すまない。無神経なことを言った」
素直に謝ると、レムリは苦い顔で笑った。
「いや、いいよ。オレも向いてないと思ってる。最初は酷いこともいっぱいあったし……オレは女達に救ってもらったから、恩を返したいんだ」
「恩を返す?」
「うん……オレはファタリタ人のやることは好きじゃなかったけど、命願教会の機能自体は悪くないと思ってて、」
唐突に出てきた「命願教会」という単語に、オティアンは気色ばんで木の幹から背を起こした。
「悪くない!? 命願教は悪だ。奴らのせいでどれだけの混ざり者が傷つけられたか! 君がアマジヤにいる二十年の間に、翼持ちは絶滅しかけたんだぞ。エラストからも若者が消えた。全部命願教のせいだ! 君のように『命願教の教えは悪くない』と言った者達は、みな騙されて利用されて、使い捨てられた! 命願教がどれほど邪悪なことをしでかしたか、君は知らないからそんなことが言えるんだ!」
詰め寄られたレムリは冷静に頷く。
「オレがエラストを離れたときも、もう子どもの数は減り始めてた。そこにつけ込んで、命願教が布教しようとしてたのも知ってる」
「そうだ、あいつらは弱みにつけ込んで混ざり者を誘い、ファタリタに連れ去って人体実験の材料にした。混ざり者とファタリタ人の混血児を作り出して、それを兵士に仕立てるつもりだったんだ! その試みの過程で翼持ちたちは死に、エラスト人は自我を失った操り人形にされた。オレは命願教会の鐘の音で操られるエラスト人の兵士と、実際に戦った。あんなものを作り出した命願教が正しい教えであるはずがない!」
ものすごい剣幕で吐き捨てたオティアンに、レムリは目を丸くして息を呑んだ。
「オレがこっちにいる間に、向こうで何があったんだよ……?」
オティアンは憤懣やるかたない様子でそこら中を歩き回りながら、ファタリタで起こったことをレムリに全て話して聞かせた。
長い話を終えると、オティアンは急にひどい疲労を感じた。崩れるように椅子に座り、深い溜息をついて両手で顔を覆う。
話したことであのときの絶望と怒りが鮮やかによみがえってくる。あんなに必死にあがき続けたのに、自分の努力は結局何の役にも立たなかった。虚しさと無力感に打ちのめされて、平和なノルポルに戻った後も前を向けなかった。
「……辛い目に遭ったんだな」
レムリがそっと労るようにオティアンの肩を撫でる。
「混ざり者全員がな!」
「それはそうだが、アンタは人一倍働いたから、その分余計に傷ついたんだろ。話してくれたおかげで、アンタがノルポルを出た理由は分かった。ファタリタに戻りたくない気持ちもな。戻れって言って悪かったよ」
オティアンは唇を噛む。涙をこらえると傷ついた右目の奥が酷く痛んだ。
「ここで暮らす方が楽なら、無理に戻ることもない。アンタとオレの役割を変えても良いしな。アンタがここで娼館の経営を引き継いで、オレが調査船に乗る。そうするか?」
レムリはオティアンの丸まった背中に手の平を当てて優しくさする。オティアンはうなだれたまま、ゆっくりと首を横に振った。
「いや。ファタリタへはオレが戻る。伝手があるから、オレが戻った方が良い。それに、君はここでやりたいことがあるんだろう?」
レムリはバツの悪そうな顔で頭を掻き、「うん」と頷く。
「今の話を聞いた後だと言いにくいんだけどさ。いったん恨みは忘れて考えてみてくれ、命願教の一番根っこの部分って、生まれてきた命はぜんぶ神様からの預かり物って考えだろ? 聖職者たちはなんだかんだ理屈をこねるが、教会は子を産んだ女を助ける。結局のところ貧しくても金持ちでも、みんな助け合って大事な命を育てていこうって教えだ」
オティアンは不愉快そうに鼻を鳴らした。そんなものは教えにしなくても自明のことのはずなのだ。ノルポルでもエラストでも、教えはなくとも皆そうして生きている。
レムリはまるで息子にするようにオティアンの背を軽く叩きながら続ける。
「アマジヤは根っこから違うんだ。神に選ばれたのは皇帝だけだ。皇帝がこの世で一番大事な存在で、民はそれを支える一要素でしかないと考えられてる。皇帝から遠くなればなるほど、命の価値は軽くなる。一番軽く扱われるのが女と子どもだ。娼館主のオレが言うのも何だが、貧しい女は葡萄酒一瓶より安い値段で身を売る。子ども一人とロバ一頭なら、ロバの方が高い値がつく。ここはそういう国だ」
オティアンは身体を起こして顔を思い切りしかめた。
「ひどいな……」
「ひどいよ。だけど、生まれたときからそういう価値観で育つから、みんなそういうもんだと思ってる。オレはさ、命願教徒ではないけど、ここにファタリタの教会みたいな場所を作りたいんだよ。女が安心して金を稼げて、子を産んで育てられて、老いても働けるような場所を作りたい」
「壮大な野望だ」
オティアンが感嘆混じりに言うと、
「笑いたきゃ笑えよ」
レムリはふて腐れるように下唇を突き出した。
「いや、笑うわけない。たった一人でそこまで考えている君はすごいよ」
「褒められるほどのことでもない。二十年かけて持てたのはこの一軒だけだし、売る物が身体しかないのは大問題だ。孕み女を置いておくだけの余裕もないし。ウムトは後押しすると約束してくれたが、アイツはいついなくなるかわからねえから、あんまり頼るのもな……。まあ、オレはアマジヤ人よりよっぽど長生きするから、のんびりやるよ」
一息に吐き出したレムリは、立ち上がって伸びをし、
「長話しすぎた。オレは今からアクラムに話をつけなきゃいけない。アンタはどうする?」
とオティアンを見る。
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