5 / 28
5.1 トラブルー1
しおりを挟む
オティアンは北の空を飛び続けていた。
一時も羽ばたきをやめないまま三度目の夜明を迎えたが、眼下に見えるのは海原だけだ。両の翼いっぱいに風を受け、夜明けの空を悠々と滑っていく。
水面は生き物のようにうねり、強い日射しを跳ね返してギラギラと剣呑に輝いている。陸地はどこにも見えない。時折、魚の群れが水しぶきを上げて波間に見え隠れしていた。ファタリタ大陸から遠ざかるにつれて、水の色は深さを増し、群れ飛ぶ海鳥の種類も変わる。波の下に、自分よりもずっと大きな生き物の影が見えることもあった。オティアンは見たこともない鳥たちと並んで飛び、時折水面に近づいては飛び出した魚を啄んで腹を満たした。
生き物としての単純な喜びが体中に漲っている。目的もなくただ飛ぶことが、こんなに楽しいとは思わなかった。
──このまま人の心を忘れてしまうまで飛び続けて、本当の鳥になってしまおう
波に乱反射する朝日に隻眼を細めつつ、オティアンは晴れ晴れとそう思った。
しかし、晴れやかな気持ちは長続きしなかった。
四日目の昼を過ぎ、段々と空気が暖かさを増して来る頃から、ひどく翼が重くなってきたのだ。気を抜くと波がかかるほど低く飛んでしまう。海面に近づくと暖かいを通り越して暑いくらいで、息が苦しい。涼しい雲の上まで上がろうと一層強く羽ばたいたが、いくら藻掻いても上昇気流を捕まえられなくて焦った。何かに押さえつけられているように身体が重い。空腹のせいかと思って、水面に飛び上がった小魚をいくらか食ってみたが、大して状況は変わらなかった。
海面が真昼の太陽をあらゆる角度から跳ね返して、オティアンの隻眼を焼く。度々意識が遠くなり、足先に水がかかる感触に驚いて飛び上がるのを繰り返す。いつの間にか、カモメの群れが周りを囲むように飛んでいた。陸地が近いのだ。重さに負けて垂れてしまいそうになる頭を上げると、遠くに島影が見えた。
覚えているのは、そこまでだ。
気がつくと、オティアンはベッドに寝ていた。天蓋付きの豪華なベッドだ。模様織りの天蓋布をボンヤリ見上げていると、視界に知らない若者の顔が飛び込んできた。
「????????????」
柔らかい低声で話しかけられたが、何を言っているのか全く分からない。咄嗟に逃げようと身を起こすと、喉が焼けるように痛み、ひどい咳がこみ上げた。
渡された水を飲み、咳が治まってから周囲を見回すと、自分がまったく見覚えのない部屋にいることが分かった。
あまり広くはない部屋だ。建物は石積みのようで、壁は白っぽい切石が剥き出しだが、壁際には赤茶の木材で作られた小さな飾り棚が置かれ、金縁のついた陶製の食器やガラスのゴブレットが並べられている。ベッドとドアの間には小さなテーブル一つと布張りの椅子が二脚。ベッドの足元の壁にはガラス張りの大きな窓があり、窓の外には優雅な蔦模様に作られた面格子がはまっていた。ガラスも金属の面格子も、恐ろしく値の張る品だ。ベッドの敷布は破れや汚れのない上等な布で、床に置かれた絨毯も凝った模様が入った値打ち物のように見えた。
続いて、オティアンは意味の分からない言葉を話す若者をじっと観察する。
年は、十代後半か、二十代の初め。くっきりした面立ちは男らしく整っているが、首の細さや肩の薄さに少年の色が残っていた。激しく日焼けしたような赤褐色の肌をして、耳にも首にも腕にも金の飾りをつけている。頭布にも金糸を使ってあり、随分金を持っていそうだ。長衣だけが異様に簡素で、若者の雰囲気に合っていなかった。服装だけ見るとノルポル人のようだが、ノルポルにこんな肌色の者はいない。
地下神殿でフィオレラが「ファタリタの外には別の国がある」と言っていたが、もしかして自分はその外国に辿り着いてしまったのだろうか?
オティアンはフィオレラの話を詳しく思い出そうと記憶を辿ったが、若者がやたらと話しかけてくるので気が散って考えが纏まらない。何度も同じ単語を耳元で繰り返されるので、イライラしながら
「ウムト! それが何だって言うんだ!? 何度も言わなくても聞こえてる!」
と応えてやると、若者は虚を突かれたように何度も瞬きして、嬉しそうに笑った。目尻の上がった大きな目が細まって、ぽってりした唇の間から白い歯が覗く。少年のように無邪気な笑みに、オティアンは少し警戒を緩めた。どういう経緯でここに連れてこられたのかは分からないが、この若者に害意はないようだ。
──一体ここはどこなんだろう?
窓の外を見ようと立ち上がると、足がふらついた。すかさず若者がオティアンの背を支え、大げさにベッドに引き戻して咎めるような口調で何か言った。若者は同じくらいの体格なのに随分と力が強い。それか、思ったよりも自分が弱っているのかもしれない。
「やめてくれ! 一人で立てる。外を見たいだけだ」
オティアンはムッとして言ったが、若者には通じていない様子だ。ファタリタでは誰もが同じ言葉を話していたから、言葉が通じないというのは初めてで、戸惑いを隠せない。
しばらくして、ノックと共に部屋に入ってきた若い女も、若者と同じく分からない言葉を話した。話し始めに聞こえる「ハディ」は、おそらく挨拶だろう。その後に続けられた「ハリファ」は多分女の名。とすると、若者が連呼した「ウムト」は彼の名前だろうか。
ハリファは随分美しい娘だった。年は若者よりは少し上だろうか。細身だが胸や腰は豊かで、身なりに金と気を遣う女特有の艶やかな髪と肌をしている。眉が短く整えられているのは、日常的に化粧をするからだろう。若く見えるが、ここの女主人なのかもしれない。
目踏みするような挑発的な目で見つめられたので、オティアンが
「私に何かお望みですか? お嬢様」
と手入れの行き届いた手を取ると、物慣れた様子で笑い飛ばされた。
ハリファが持ってきてくれた粥は、オティアンの弱った胃を優しく温めた。少し食べると食欲が湧いてくる。若者が食べていた果実も一つ分けてもらい、行儀悪く皮のままかじっていると、妙に熱っぽい視線に気がついた。若者のハシバミ色の瞳に情欲の火が灯っているのを見て取って、オティアンは頭の中で算盤をはじく。
自分は今一文無しで、言葉も分からない。ここで余生を過ごすにせよ、また別の場所に飛んでいくにせよ、ひとまずねぐらを確保する必要がある。この金持ちそうな若者に匿ってもらうのが最良の選択だ。言葉が通じなくても、ねんごろな仲になってしまえば、しばらくは世話してもらえるだろう。
そう結論を出して、若者に誘いをかけることにした。口づけた唇は甘く柔らかかった。若者は潤んだ目をして何事かを甘く囁き、オティアンをベッドに押し倒す。あまりに簡単に引っかかるものだから、オティアンは愉快になって少し笑ってしまった。
若者は性急に着衣を乱し、腰に馬乗りになってくる。どこまで許すか、オティアンは若者の様子を観察しながら冷静に引き際を計算していた。初めから全てを明け渡すのは上手いやり方ではない。一回限りの遊び相手では困るのだ。
しかし、その不道徳な計画は、突然現れた小柄な男によって頓挫した。男は若者と知り合いのようで、気安い様子で言葉を交わした後、若者を部屋から追い出してしまったのだ。
一時も羽ばたきをやめないまま三度目の夜明を迎えたが、眼下に見えるのは海原だけだ。両の翼いっぱいに風を受け、夜明けの空を悠々と滑っていく。
水面は生き物のようにうねり、強い日射しを跳ね返してギラギラと剣呑に輝いている。陸地はどこにも見えない。時折、魚の群れが水しぶきを上げて波間に見え隠れしていた。ファタリタ大陸から遠ざかるにつれて、水の色は深さを増し、群れ飛ぶ海鳥の種類も変わる。波の下に、自分よりもずっと大きな生き物の影が見えることもあった。オティアンは見たこともない鳥たちと並んで飛び、時折水面に近づいては飛び出した魚を啄んで腹を満たした。
生き物としての単純な喜びが体中に漲っている。目的もなくただ飛ぶことが、こんなに楽しいとは思わなかった。
──このまま人の心を忘れてしまうまで飛び続けて、本当の鳥になってしまおう
波に乱反射する朝日に隻眼を細めつつ、オティアンは晴れ晴れとそう思った。
しかし、晴れやかな気持ちは長続きしなかった。
四日目の昼を過ぎ、段々と空気が暖かさを増して来る頃から、ひどく翼が重くなってきたのだ。気を抜くと波がかかるほど低く飛んでしまう。海面に近づくと暖かいを通り越して暑いくらいで、息が苦しい。涼しい雲の上まで上がろうと一層強く羽ばたいたが、いくら藻掻いても上昇気流を捕まえられなくて焦った。何かに押さえつけられているように身体が重い。空腹のせいかと思って、水面に飛び上がった小魚をいくらか食ってみたが、大して状況は変わらなかった。
海面が真昼の太陽をあらゆる角度から跳ね返して、オティアンの隻眼を焼く。度々意識が遠くなり、足先に水がかかる感触に驚いて飛び上がるのを繰り返す。いつの間にか、カモメの群れが周りを囲むように飛んでいた。陸地が近いのだ。重さに負けて垂れてしまいそうになる頭を上げると、遠くに島影が見えた。
覚えているのは、そこまでだ。
気がつくと、オティアンはベッドに寝ていた。天蓋付きの豪華なベッドだ。模様織りの天蓋布をボンヤリ見上げていると、視界に知らない若者の顔が飛び込んできた。
「????????????」
柔らかい低声で話しかけられたが、何を言っているのか全く分からない。咄嗟に逃げようと身を起こすと、喉が焼けるように痛み、ひどい咳がこみ上げた。
渡された水を飲み、咳が治まってから周囲を見回すと、自分がまったく見覚えのない部屋にいることが分かった。
あまり広くはない部屋だ。建物は石積みのようで、壁は白っぽい切石が剥き出しだが、壁際には赤茶の木材で作られた小さな飾り棚が置かれ、金縁のついた陶製の食器やガラスのゴブレットが並べられている。ベッドとドアの間には小さなテーブル一つと布張りの椅子が二脚。ベッドの足元の壁にはガラス張りの大きな窓があり、窓の外には優雅な蔦模様に作られた面格子がはまっていた。ガラスも金属の面格子も、恐ろしく値の張る品だ。ベッドの敷布は破れや汚れのない上等な布で、床に置かれた絨毯も凝った模様が入った値打ち物のように見えた。
続いて、オティアンは意味の分からない言葉を話す若者をじっと観察する。
年は、十代後半か、二十代の初め。くっきりした面立ちは男らしく整っているが、首の細さや肩の薄さに少年の色が残っていた。激しく日焼けしたような赤褐色の肌をして、耳にも首にも腕にも金の飾りをつけている。頭布にも金糸を使ってあり、随分金を持っていそうだ。長衣だけが異様に簡素で、若者の雰囲気に合っていなかった。服装だけ見るとノルポル人のようだが、ノルポルにこんな肌色の者はいない。
地下神殿でフィオレラが「ファタリタの外には別の国がある」と言っていたが、もしかして自分はその外国に辿り着いてしまったのだろうか?
オティアンはフィオレラの話を詳しく思い出そうと記憶を辿ったが、若者がやたらと話しかけてくるので気が散って考えが纏まらない。何度も同じ単語を耳元で繰り返されるので、イライラしながら
「ウムト! それが何だって言うんだ!? 何度も言わなくても聞こえてる!」
と応えてやると、若者は虚を突かれたように何度も瞬きして、嬉しそうに笑った。目尻の上がった大きな目が細まって、ぽってりした唇の間から白い歯が覗く。少年のように無邪気な笑みに、オティアンは少し警戒を緩めた。どういう経緯でここに連れてこられたのかは分からないが、この若者に害意はないようだ。
──一体ここはどこなんだろう?
窓の外を見ようと立ち上がると、足がふらついた。すかさず若者がオティアンの背を支え、大げさにベッドに引き戻して咎めるような口調で何か言った。若者は同じくらいの体格なのに随分と力が強い。それか、思ったよりも自分が弱っているのかもしれない。
「やめてくれ! 一人で立てる。外を見たいだけだ」
オティアンはムッとして言ったが、若者には通じていない様子だ。ファタリタでは誰もが同じ言葉を話していたから、言葉が通じないというのは初めてで、戸惑いを隠せない。
しばらくして、ノックと共に部屋に入ってきた若い女も、若者と同じく分からない言葉を話した。話し始めに聞こえる「ハディ」は、おそらく挨拶だろう。その後に続けられた「ハリファ」は多分女の名。とすると、若者が連呼した「ウムト」は彼の名前だろうか。
ハリファは随分美しい娘だった。年は若者よりは少し上だろうか。細身だが胸や腰は豊かで、身なりに金と気を遣う女特有の艶やかな髪と肌をしている。眉が短く整えられているのは、日常的に化粧をするからだろう。若く見えるが、ここの女主人なのかもしれない。
目踏みするような挑発的な目で見つめられたので、オティアンが
「私に何かお望みですか? お嬢様」
と手入れの行き届いた手を取ると、物慣れた様子で笑い飛ばされた。
ハリファが持ってきてくれた粥は、オティアンの弱った胃を優しく温めた。少し食べると食欲が湧いてくる。若者が食べていた果実も一つ分けてもらい、行儀悪く皮のままかじっていると、妙に熱っぽい視線に気がついた。若者のハシバミ色の瞳に情欲の火が灯っているのを見て取って、オティアンは頭の中で算盤をはじく。
自分は今一文無しで、言葉も分からない。ここで余生を過ごすにせよ、また別の場所に飛んでいくにせよ、ひとまずねぐらを確保する必要がある。この金持ちそうな若者に匿ってもらうのが最良の選択だ。言葉が通じなくても、ねんごろな仲になってしまえば、しばらくは世話してもらえるだろう。
そう結論を出して、若者に誘いをかけることにした。口づけた唇は甘く柔らかかった。若者は潤んだ目をして何事かを甘く囁き、オティアンをベッドに押し倒す。あまりに簡単に引っかかるものだから、オティアンは愉快になって少し笑ってしまった。
若者は性急に着衣を乱し、腰に馬乗りになってくる。どこまで許すか、オティアンは若者の様子を観察しながら冷静に引き際を計算していた。初めから全てを明け渡すのは上手いやり方ではない。一回限りの遊び相手では困るのだ。
しかし、その不道徳な計画は、突然現れた小柄な男によって頓挫した。男は若者と知り合いのようで、気安い様子で言葉を交わした後、若者を部屋から追い出してしまったのだ。
24
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
カランコエの咲く所で
mahiro
BL
先生から大事な一人息子を託されたイブは、何故出来損ないの俺に大切な子供を託したのかと考える。
しかし、考えたところで答えが出るわけがなく、兎に角子供を連れて逃げることにした。
次の瞬間、背中に衝撃を受けそのまま亡くなってしまう。
それから、五年が経過しまたこの地に生まれ変わることができた。
だが、生まれ変わってすぐに森の中に捨てられてしまった。
そんなとき、たまたま通りかかった人物があの時最後まで守ることの出来なかった子供だったのだ。
本当に悪役なんですか?
メカラウロ子
BL
気づいたら乙女ゲームのモブに転生していた主人公は悪役の取り巻きとしてモブらしからぬ行動を取ってしまう。
状況が掴めないまま戸惑う主人公に、悪役令息のアルフレッドが意外な行動を取ってきて…
ムーンライトノベルズ にも掲載中です。
嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが
松林 松茸
BL
私は「南 明日香」という平凡な会社員だった。
ありふれた生活と隠していたオタク趣味。それだけで満足な生活だった。
あの日までは。
気が付くと大好きだった乙女ゲーム“ときめき魔法学院”のモブキャラ「レナンジェス=ハックマン子爵家長男」に転生していた。
(無いものがある!これは…モブキャラハーレムを作らなくては!!)
その野望を実現すべく計画を練るが…アーな方向へ向かってしまう。
元日本人女性の異世界生活は如何に?
※カクヨム様、小説家になろう様で同時連載しております。
5月23日から毎日、昼12時更新します。
公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
恋愛
公爵家の末娘として生まれた8歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
ひとつ上のお姉様はとても愛らしく、皆に大切にされている。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。
ただ、愛されたいと願った。
そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。
婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました
ヒンメル
BL
フロナディア王国デルヴィーニュ公爵家嫡男ライオネル・デルヴィーニュ。
愛しの恋人(♀)と婚約するため、親に決められた婚約を破棄しようとしたら、荒くれ者の集まる北の砦へ一年間行かされることに……。そこで人生を変える出会いが訪れる。
*****************
「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく(https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/703283996)」の番外編です。ライオネルと北の砦の隊長の後日談ですが、BL色が強くなる予定のため独立させてます。単体でも分かるように書いたつもりですが、本編を読んでいただいた方がわかりやすいと思います。
※「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく」の他の番外編よりBL色が強い話になりました(特に第八話)ので、苦手な方は回避してください。
※完結済にした後も読んでいただいてありがとうございます。
評価やブックマーク登録をして頂けて嬉しいです。
※小説家になろう様でも公開中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる