翼の統べる国

たまむし

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4.出会い-2

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 さほど広くはない部屋に入ったウムトは、中央に置かれたベッドに、背負っていた男をそっと横たえる。一つ大きく伸びをしてから、改めて男を見下ろしてみると、やはり驚くほどに美しかった。
 ベッドが軋まないように慎重に男の側に腰を下ろし、顔にかかっている長い髪を払ってやる。見れば見るほど、精緻な工芸品のような面差しだ。中性的な曲線で構成された輪郭の中に、繊細なパーツが完璧なバランスで収まっている。細くも太くもない眉は三日月のように優しい弧を描き、小鼻の目立たない鼻はまっすぐで細い。やつれて血色は良くないが、肌は陶器のように滑らかだ。顔の右半分を覆う傷跡は無惨だが、そのせいで余計に目が引きつけられてしまう。
 ウムトは男の美貌にうっとりと見とれつつ、片手を伸ばして指の背で優しく右頬の傷に触れた。引きつれの跡に沿って指を滑らせ、首から鎖骨に触れる。見た限りは細身で華奢な印象だが、触れてみると皮膚の下の骨や筋は太く、紛れもない男性の身体だった。胸元まで続く傷跡を服の上から辿ろうとすると、男が不快そうに眉を寄せた。

「うぅ……」

 掠れた呻き声にウムトは慌てて手を引っ込める。男は思い切り顔をしかめてからゆっくりと目を開けた。銀のまつげの帳が上がり、紫水晶の瞳が現れる。
 ウムトは思わず息を呑んだ。アマジヤの後宮で育ち、沢山の美姫や美童を目にしてきたけれど、こんな神秘的な色の瞳を見たのは初めてだった。

「なんて綺麗なんだ……」

 思わず口に出して呟いてしまうと、男は初めて側に人がいることに気づいたようで、弾かれたように飛び起き、激しく咳き込んだ。

「気をつけて! あなたは海で溺れたんだ! 無理に動かない方が良い」

 ウムトはベッド脇の小さなテーブルから水差しを取り上げ、グラスに注いで男の手に握らせた。男は口元を押さえて咳をこらえながら、グラスとウムトを交互に見る。

「安心して。タダの水だよ。ほら」

 グラスを取り上げて一口飲んでみせると、男はなおも疑り深そうに中身の色や匂いを散々確かめてから、ようやく少しだけ水を口に含んだ。そして飲んでも安全だと判断したのかのか、その後は一息に飲み干し、空のグラスをウムトに突きつけてお代わりを要求する。ウムトは水差しが空になるまで水を注いでやった。

「もう大丈夫かな? あなたの名前は? どこから来たの?」

 グラスをテーブルに置いて問いかけると、男は口元を手で拭いながら、ひどく警戒した様子でウムトを睨んだ。

「あれ? もしかして言葉が分からない?」

 アマジヤ皇国には、公用語以外にも使われる言語が複数ある。ウムトは自分の知る限りの言葉で同じ内容を繰り返したが、男はどれにも反応しなかった。仕方なく、自分を指さして

「私、ウムト」

 と、ゆっくり発音し、次に男を指さして

「あなたは?」

 と首を傾げてみせる。しかし、男は黙って首を横に振った。耳は聞こえているようだが、声が出せないのだろうか?

「声、出せますか? 私は、ウムト。ウムト、言えます?」

 口を指さして再び問うと、男は面倒くさそうに

「ウムト」

 と言い、続けて聞き取れない言葉を早口で言ってから、勢いよくベッドから立ち上がり、すぐによろめいた。

「危ない!」

 咄嗟にそれを支えてベッドに腰掛けさせてやったが、また何か聞き取れない言葉を浴びせられ、手を振り払われる。全く何を言っているのか分からないが、どうも機嫌を損ねてしまったようだ。

「どうしよう……困ったな」

 ウムトが垂れかかってくる頭布を掻き上げて溜息をついていると、ノックの音が響いた。

「開いてるよ、どうぞ」

 入ってきたのは、食事の盆と着替えを両手に持ったハリファだった。

「あら、その人、気がついたのね。良かったわ」

 ハリファはニコリと笑って男に近寄り、

ハディはじめまして! 私はハリファ。元気になったみたいで良かったわ」

 とベッドの上に盆を置いた。男はちょっと首を傾げてから、控えめに微笑み、

「ハディ、ハリファ? ◆□■☆★○&%$#……」

 と優しげな声で言う。自分への警戒ぶりとは随分違う様子に、ウムトは不満を感じて口をへの字にした。ハリファは困惑顔で

「今の何語? アマジヤ人じゃないの? この人、アミラートゥトのお知り合いなのよね? どこの人なの?」

 とウムトを見上げる。

「知り合いって言うか……まあ、うん……オレも誰だか分からないんだけど」

「ちょっと待ちなさいよ! どういうこと!? 身元の分からない人間を連れ込まれるのは困るわ! ここはあなたの別荘じゃない。あなたの都合で変なのを匿わされて、危ない目に遭うのは私たちよ!」

「分かってる! レムリが戻るまではオレが見張るから! レムリが駄目だと言ったら別の場所に移す。それなら良いだろ?」

 ハリファは眉の間にしわを寄せ、

「……レムリが戻るまでよ」

 と渋々と言った様子で頷く。

ダルミーヤありがとう! 助かるよ、ハリファ。なるべく君たちに迷惑は掛けないようにするから」

 ハリファは冷たい目でウムトを一瞥してから、ベッドの上で大人しくしている男に向き直った。細い顎を掴んで自分の方を向かせ、

「それにしてもこの人、女の子だったら大歓迎なんだけど。この顔だったらすぐ売れっ子よ。言葉が不自由なのも教えたがりの金持ちにウケそうだし、傷があるのも丁度良い。綺麗すぎると客は尻込みするからね」

 と値踏みする。

「やめてくれよ! ここで働かせるつもりで連れてきたわけじゃない」

「分かってるわよ。そもそもこの店は男は置かない方針だもの」

 何を言われているのか分かっていない男は、ハリファの手を取って通じない言葉で何事かを囁いき、微笑みながら首を傾げた。

「ヤダ、やめてよ! ときめいちゃうじゃない! あなた、私のお客になるつもり?」

 ハリファはケラケラと笑い、男の両頬に軽く自分の頬を交互につけてから、

「私を買うつもりなら、そこの人からお金を借りると良いわ」

 と鮮やかにウィンクして部屋を出て行った。

 ウムトは面白くない気分で、閉じられたドアをしばらく睨んでいたが、盆を叩く音でベッドの方を振り返った。見ると、男がスプーンを取り、食べて良いのかと確かめるように首を傾げている。

「どうぞ。あなたのために用意させたものだから」

 手でうながすと、男は慎重に粥を食べ始めた。
 ウムトはハリファが置いていった長衣を身につけて椅子に腰掛け、男が食事をするのをじっと観察する。
 白い指が銀の匙を軽く持ち、皿の底をこすらないように粥をすくって薄い唇に含む。こけた頬が数度動き、目立たない喉骨がゆっくりと上下する。落ちかかる長い髪を、耳にかける仕草が優雅だった。食事作法がきちんとしているから、育ちは悪くないのだろう。

「ねえ、あなたどういう身の上なの? どこかの貴族? お伴とはぐれた? アマジヤには何しに来たの? あの大きな鳥はなんだったの?」

 矢継ぎ早の質問に答えが返ってくることはない。言葉が分からないから当然だ。
 ウムトは溜息をついて男の隣に腰を下ろし、盆の上から小さな桃を取り上げて一口囓った。乾いた喉によく冷えた甘酸っぱい果肉が美味い。あっという間に一つ食べ終えて二つ目を取ると、男がじっとこっちを見ていることに気がついた。

「欲しい?」

 差し出すと、男はコクリと頷いて受け取る。
 男の白い歯が柔らかな果実をかじりとり、皮を伝って垂れかけた果汁を舌が舐め取った。それが妙になまめかしく思えて、ウムトは目のやり場に困って俯いてしまう。チュッと汁をすする音は口づけの音と同じだ。この部屋が淫靡な欲望を満たすための場所だと思い出し、心臓が跳ねた。
 意識を逸らそうと、盆に残っていた最後の果実に手を伸ばすと、横から白い指にかっさらわれてしまう。

「あっ!?」

 男はしてやったりとばかりに笑い、奪った果実にかじりついた。ウムトはムッとして男の手首を掴み、逆側から果実に歯を立てる。競うように食べ合って、最後に残った種をウムトが口に含んで勝ち誇ったように笑うと、男は目を細めて唇に噛みついてきた。驚いて口を開くと、男は器用に舌で種を奪い、残った果肉を残らずしゃぶって盆の上に吐き出す。

「……ホシイ?」

 ぎこちない発音で問いかけられ、意味深に微笑まれて、ウムトはカッと頭の芯に火が付いたような気がした。

「くれるの?」

 体重をかけて男をベッドに押し倒しながら言うと、男は可笑しそうに笑ってウムトの頬に軽くキスする。もの慣れた様子にウムトは眉間に皺を寄せた。

「さっきは警戒してたのに、どういうつもり? もしかして、こういう仕事をしてたの?」

 男は理解しているのかいないのか、傷のある片頬を歪めるように笑う。

「……まあイイや。オレはあなたに一目で惹かれたよ。あなたもそうなら嬉しいんだけど」

 眉間に口づけて囁くと、男は鳩のように喉を鳴らした。なんだか、からかわれているような気がする。
 ウムトは歪んだ傷跡に唇を寄せながら、男に着せた長衣の裾から手を差し入れた。男は一瞬身を震わせたが、ウムトの項に手をかけて引き寄せ、自分から口づけてくる。ウムトは夢中で口づけに応えた。性的な意図を持って男に触れるのは初めてだったが、違和感はなかった。触れた身体は柔らかい女のものとは違って、固く余裕のない肉で覆われている。キメの細かい肌は手の平にしっとりと吸い付くようだ。胸の傷をなぞると男は抗議するように低く唸った。耳元に息がかかり、興奮で頭の芯がしびれたようになる。

「痛い?」

 隻眼を間近で覗き込む。潤んだ紫色は、見ているだけでうっとりしてしまうほどに美しかった。ウムトがまつげの先に唇を寄せると、男はそっと皮膚の薄そうな瞼を閉じる。
 男の腰を跨いで、着たばかりの借り物の長衣を脱ごうとウムトが身体を起こしたとき、ノックもなくドアが開いて、

「オレを呼びつけておいて、お前は何をしてんだよ」

 という呆れたような声がした。

 声の主は、年齢不詳の小柄な男だった。

ハディやあ、レムリ! もう少しかかるかと思った」

 ウムトは慌てて立ち上がって着衣を直し、小柄な男に歩み寄って両手を広げる。レムリと呼ばれた男はウムトを軽く抱擁し返して、

ハディやあ、ウムト。ウチは連れ込み禁止だって知ってるよな? それ誰だよ?」

 とベッドに座った男を不躾に指さした。

「ごめん。連れ込んだわけじゃないんだ。物見砦の近くの海で溺れかけてたのを助けた。しばらく休ませるためにここに運ばせてもらったんだ」

 ウムトはバツの悪そうな顔で俯いて頭を掻く。

「じゃあ店が開く前に連れて帰ってくれ。営業の邪魔だ」

「それが、その、そうもいかなくて……。オレのところに連れて帰ったら、身元不明者として取り調べされる。けど、この人、言葉が通じないんだよ。どんな不利な扱いを受けることになるか、わかるだろ? だから、しばらくここで預かってもらえないかな?」

 言い訳がましくそう言うと、レムリは目尻の吊り上がった大きな目で二人を眺め回し、

「しばらくって、いつまでだよ」

 と迷惑そうに眉を寄せる。

「それは……決まってないけど、日常会話ができるようになるまで、しばらく……」

「おいおい、勘弁してくれ! オレは慈善事業家じゃねえぞ。女なら歓迎するが、男を置いていかれるのは困る」

「部屋代は払う! ほんのしばらくで良いんだ。言葉がある程度通じるようになったら、オレの手元に引き取って、何か仕事をして貰うから」

「何言ってんだ。正妻を娶る前に男妾を囲うつもりか? 少しは自分の立場を考えろ、アミラートゥト。犬猫を拾うのとはワケが違うぞ」

 拳で胸元を押され、ウムトはムッと眉を寄せた。

「オレは妻を持てる身分じゃないし、妾を持つ気もないよ」

「嘘つけ。拾った人間を個人的に手元に置いて愛でたら、そりゃ妾を囲ったことにしかならないだろうが」

「それは……その……」

 ウムトは言葉に詰まって顔を伏せる。レムリがそれを押しのけてベッドの側に寄ると、身元不明の男は涼しい顔をして片手を振ってみせた。

「ハディ、レムリ?」

「なんだ。話せるんじゃねぇか」

「それはさっき覚えたんだよ」

 説明するウムトを無視して、レムリはベッドの縁にどかりと腰掛けた。

ハディやあ、片目の兄さん。アンタどっから来た? 名前は?」

 男は軽く肩をすくめるだけで答えない。

「ほらね? 通じないんだってば。ファナ語や西方語、ガルダニアの言葉も試したけど、駄目だった」

「なるほど」

 レムリは一つ頷いて短い上着のポケットから紙片を取り出し、ベッドの上に広げた。アマジヤ周辺の地図だ。暗黒海に浮かぶ小島を指して

「チェファタル」

 と言ってから地面を指さし、ここだと言うように足を踏みならした。そして次々に地図を指し示し

「アマジヤ、ファナ、ガルダニア」

 と地名を挙げていき、最後に男を指さして

「どこ?」

 と片目の男を指さして向けて肩をすくめる。
 地図を見た男はひどく驚いている様子だ。何度も首を振り、呆然と何事かを呟いている。それを聞いたレムリは一瞬酷く驚いたように目を見開いたが、すぐに何事もなかったかのように、

「わかんねーか。しゃあねえな。まあ、地図なんか平民は目にすることねえもんな」

 と明るい調子で言って、素早く地図を畳んで上着に戻した。そしてウムトに向き直り、

「仕方ねえ。アンタには恩があるから、コイツはしばらく預かってやるよ。ただし部屋代は一月分先払いだ。飲み食いした分は別にアンタにツケる。何か問題を起こしたら、すぐに叩き出す。それでいいか?」

 と腕組みした。

ダルミーヤありがとう、レムリ! 助かるよ!」

 ウムトは顔を輝かせてレムリに抱きつく。

「礼は良いから金払え。八百ディナにまけといてやる」

「現金の持ち合わせがない。コレで払っても良いかな?」

 ウムトは手首にいくつも巻いていた金の腕輪を一つ外して渡した。受け取ったレムリは深く溜息をつく。

「あのなあ、いい加減にちゃんと物の値段を把握しろよ。こんな石のついたのは何千ディナもする。こっちの金の細いので十分だ」

 渡された腕輪とは別のものを取って、レムリはウムトを追い払うように手を振った。

「ハリファが下で風呂を沸かしてる。塩をおとして来いよ」

「じゃあ彼も一緒に……」

 ウムトは正体不明の男に手を伸ばしたが、

「見え透いた下心出してんじゃねえ。一人でとっとと行ってこい!」

 とレムリに膝裏を蹴飛ばされ、よろめきながら部屋を出て行った。
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