71 / 74
番外編
番外小話2<カレル>
しおりを挟む
<時系列は3-5.の後くらいです>
寒さの厳しい季節、小動物は命を守るために身を寄せ合って眠る。これもそんなようなものなのだろうか。
丸くなって寝息を立てるアキオの温もりを腕に感じながら、オレはひどく困惑していた。
ここのところ、毎晩こうだ。
始めのうちこそ「今日も寒いから近くで寝ても良いかな」などと殊勝に聞いてきて、許可を得てから遠慮がちに近くで寝ていたが、今では寝支度を終えると当然の如くオレの腕の間に収まってくるようになった。
旅の始め、ベッドが足りなくて困っていたアキオを側に招いたのは自分だから、今更こっちに来るなとも言えない。次第に厳しくなってくる夜間の冷え込みを乗り切るために、寄り添って眠るのは賢いやり方ではあるが、毎晩こうも距離が近いと、次第に腹の底に溜まる感情から目を逸らせなくなってきて困る。
ふうと溜息をつくと、アキオがわずかに身じろいだ。黒い真っ直ぐな髪がオレの顎に触れる。伸びかけた髪に指を潜らせて撫でつけてた。髪は絹のように滑らかでハリがあって、指に絡めても弾けるように解けていく。
ほんの少し首を曲げれば、鼻先が髪に埋まった。髪からはほんのりと甘い、雨の後の空気のような香りがした。アキオはどこも匂いが薄い。そこへオレの匂いが混ざって、一晩ごとに強く香り出す。
ほとんど抱き合うように眠っているのだから当然なのだが、混ざり合った香りを嗅ぐと、じわりと腰が重くなり、どうしようもない衝動が背筋を這い上ってきた。
欲しい、と腹の底で獣が唸り声を上げる。欲望の声は夜毎に強くなるようで、押さえるのが段々難しくなっている。
オレはアキオの髪に埋めていた顔を上げ、邪念を振り払おうと深く息を吸った。焚き火の煙と夜の空気で胸を満たす。
薄く目を開けると、焚き火の向こうに夜番をしているルチアーノの背中が見えた。マイアリーノは馬たちの間で眠っている。
野営している森の夜気はしんと冷えているが、風は無かった。どこか遠くで梟の鳴く声がする。オレは腕の中の生き物のことを忘れようと、そっちに意識を集中させた。
草むらを走る小動物の足音、梟のわずかな羽ばたき。夜の狩りの音。駒鳥の警戒する声、羽虫の唸り、細やかな葉擦れ、遠くを流れる小川の水音……
「ん~……」
穏やかな森の夜に同調しかけていた意識は、微かな寝言一つで現実に引き戻された。
アキオがゴソゴソと動いて寝相を変える。仰け反った襟元から覗く細い首を目にした瞬間、オレは頭を殴られたような衝撃を受けた。
───欲しい……
急激に腹の奥底で欲が膨れ上がる。口の中が干上がって、息が上手く吸えなくなった。
震える指先が意思に反して持ち上がり、目の前の細い首に触れてしまう。キメの細かい肌の下で、ゆっくりと脈が打っていた。
口づけたいと思った。口づけて思い切り吸い上げて、噛んで、オレのものだと一目で分かる印をつけたい。どちらのものか分からなくなるくらい香りを移し合って、自分のものにしてしまいたい。
後から後から、際限なく欲が湧く。
───誰にも渡さない。触れさせない。これは、オレの獲物
頭に血が上り、情欲で目が眩んだ。
熟睡して脱力しきった身体に手をかければ、簡単に仰向けにしてしまえた。上からのし掛かって、晒された顎から首へと指を滑らせると、アキオが緩慢に首を動かして避けようとする。
その動きに誘われるように首筋に唇を寄せた時、薪が爆ぜる音がした。パッと派手に火花が散って、目の端に映った炎が躍る。
オレは咄嗟に我に返って、慌ててアキオの上から退いた。
危ない。もう少しで理性を失って、後先考えずに衝動に身を任せてしまうところだった。幸いルチアーノはこちらに背を向けていたので、気付いていないだろう。
胸が激しく動悸を打っている。深く長く息を吐き出して仰向けに転がると、寒い夜なのに全身にうっすら汗が滲んでいることに気がついた。両腕を持ち上げて顔を覆い、何度も深呼吸して気を落ち着かせる。
十分頭を冷やしてから隣を見ると、アキオは長閑な顔で静かに眠り続けていた。あんまりにも油断しきった様子を見ると、馬鹿馬鹿しさと切なさが入り交じって何とも言えない気分がしてくる。
───無抵抗の獲物を貪りたいわけじゃない
そんなことをしなければならないほど飢えてはいない。
しかし、身体ごと横を向いて暢気な顔を見下ろすと、胸の底にたまった感情がゆらりと波立った。
アキオに出会って以来、やるべき事にばかりに目を向けて、目的のためには邪魔になるからと内心から目を逸らし続けていたが、もういい加減、認めるしかない。
オレは、臆病なくせに無防備で、弱いくせに図々しく図太くて、鈍感で、不器用に優しくて、たまに勇敢で、馬鹿で、正直なこの青年のことを、どうしようもなく愛しく思ってしまっている。
オレの方を振り向く時に、アキオの顔が安心と信頼で緩むのが嬉しかった。ルチアーノには言わないような我が儘をオレに言う時の、必ず聞き入れてもらえると理解しているような小狡い表情も好きだ。あどけなく見える寝顔も、たまに見せる硬い表情も、どんな顔もずっと隣で見ていたい。
アキオの見る物を一緒に見たい。何を考え、何を感じているのか知りたい。何に喜びを感じ、何に悲しむのか。好きな物は何で、嫌いな物は何だ?
肉体のことも知りたい。どこにどう触れられるのが好きで、何をされるのが嫌なのか?
子どもにするように触れられるのは嫌だと言っていた。距離感は近いくせに、不用意に触れると猫のように不機嫌になる。正解が分からないから、余計に触れたくなる。
認めてしまえば簡単だった。オレはコイツが欲しい。だから、手に入れる。いつか、必ず。
隣で寝息を漏らしているアキオの唇に指を伸ばし、触れる寸前で止めた。中途半端な場所で浮かせた指先に、温かく湿った息がかかる。オレは拳を握り、握り込んだ指の背でそっと口元を撫でてから、その手をそっと自分の唇に当てた。
でもそれは、今じゃない。
手に入れると決めたのならば、今は動くべきではない。
臆病な獲物は焦れば逃げる。必ず成功させたい狩りは、急いではいけないのだ。逃げ足の速い獲物を狙う時は、必ず仕留められる距離まで近づいてくるのをじっと待たねばならない。邪魔の入らない、逃げ場のない場所に囲い込んで、時が来るまでひたすら待つ。
食って終わりの狩りではない。確実に手に入れて巣穴に引きずり込むまで、気は抜けない。
暗い空を見上げて算段をめぐらせていると、隣で小さなくしゃみが聞こえて、寝返りを打ったアキオが脇腹にくっついてきた。我慢強さには自信があるつもりだったが、それがグラリと大きく揺らいだ。
───待つつもりだが……それまで理性が保つだろうか……?
深く溜息をついてからアキオの身体に外套を巻き付け直してやると、何の夢を見ているのか、アキオは眠ったまま口元を小さく綻ばせた。
寒さの厳しい季節、小動物は命を守るために身を寄せ合って眠る。これもそんなようなものなのだろうか。
丸くなって寝息を立てるアキオの温もりを腕に感じながら、オレはひどく困惑していた。
ここのところ、毎晩こうだ。
始めのうちこそ「今日も寒いから近くで寝ても良いかな」などと殊勝に聞いてきて、許可を得てから遠慮がちに近くで寝ていたが、今では寝支度を終えると当然の如くオレの腕の間に収まってくるようになった。
旅の始め、ベッドが足りなくて困っていたアキオを側に招いたのは自分だから、今更こっちに来るなとも言えない。次第に厳しくなってくる夜間の冷え込みを乗り切るために、寄り添って眠るのは賢いやり方ではあるが、毎晩こうも距離が近いと、次第に腹の底に溜まる感情から目を逸らせなくなってきて困る。
ふうと溜息をつくと、アキオがわずかに身じろいだ。黒い真っ直ぐな髪がオレの顎に触れる。伸びかけた髪に指を潜らせて撫でつけてた。髪は絹のように滑らかでハリがあって、指に絡めても弾けるように解けていく。
ほんの少し首を曲げれば、鼻先が髪に埋まった。髪からはほんのりと甘い、雨の後の空気のような香りがした。アキオはどこも匂いが薄い。そこへオレの匂いが混ざって、一晩ごとに強く香り出す。
ほとんど抱き合うように眠っているのだから当然なのだが、混ざり合った香りを嗅ぐと、じわりと腰が重くなり、どうしようもない衝動が背筋を這い上ってきた。
欲しい、と腹の底で獣が唸り声を上げる。欲望の声は夜毎に強くなるようで、押さえるのが段々難しくなっている。
オレはアキオの髪に埋めていた顔を上げ、邪念を振り払おうと深く息を吸った。焚き火の煙と夜の空気で胸を満たす。
薄く目を開けると、焚き火の向こうに夜番をしているルチアーノの背中が見えた。マイアリーノは馬たちの間で眠っている。
野営している森の夜気はしんと冷えているが、風は無かった。どこか遠くで梟の鳴く声がする。オレは腕の中の生き物のことを忘れようと、そっちに意識を集中させた。
草むらを走る小動物の足音、梟のわずかな羽ばたき。夜の狩りの音。駒鳥の警戒する声、羽虫の唸り、細やかな葉擦れ、遠くを流れる小川の水音……
「ん~……」
穏やかな森の夜に同調しかけていた意識は、微かな寝言一つで現実に引き戻された。
アキオがゴソゴソと動いて寝相を変える。仰け反った襟元から覗く細い首を目にした瞬間、オレは頭を殴られたような衝撃を受けた。
───欲しい……
急激に腹の奥底で欲が膨れ上がる。口の中が干上がって、息が上手く吸えなくなった。
震える指先が意思に反して持ち上がり、目の前の細い首に触れてしまう。キメの細かい肌の下で、ゆっくりと脈が打っていた。
口づけたいと思った。口づけて思い切り吸い上げて、噛んで、オレのものだと一目で分かる印をつけたい。どちらのものか分からなくなるくらい香りを移し合って、自分のものにしてしまいたい。
後から後から、際限なく欲が湧く。
───誰にも渡さない。触れさせない。これは、オレの獲物
頭に血が上り、情欲で目が眩んだ。
熟睡して脱力しきった身体に手をかければ、簡単に仰向けにしてしまえた。上からのし掛かって、晒された顎から首へと指を滑らせると、アキオが緩慢に首を動かして避けようとする。
その動きに誘われるように首筋に唇を寄せた時、薪が爆ぜる音がした。パッと派手に火花が散って、目の端に映った炎が躍る。
オレは咄嗟に我に返って、慌ててアキオの上から退いた。
危ない。もう少しで理性を失って、後先考えずに衝動に身を任せてしまうところだった。幸いルチアーノはこちらに背を向けていたので、気付いていないだろう。
胸が激しく動悸を打っている。深く長く息を吐き出して仰向けに転がると、寒い夜なのに全身にうっすら汗が滲んでいることに気がついた。両腕を持ち上げて顔を覆い、何度も深呼吸して気を落ち着かせる。
十分頭を冷やしてから隣を見ると、アキオは長閑な顔で静かに眠り続けていた。あんまりにも油断しきった様子を見ると、馬鹿馬鹿しさと切なさが入り交じって何とも言えない気分がしてくる。
───無抵抗の獲物を貪りたいわけじゃない
そんなことをしなければならないほど飢えてはいない。
しかし、身体ごと横を向いて暢気な顔を見下ろすと、胸の底にたまった感情がゆらりと波立った。
アキオに出会って以来、やるべき事にばかりに目を向けて、目的のためには邪魔になるからと内心から目を逸らし続けていたが、もういい加減、認めるしかない。
オレは、臆病なくせに無防備で、弱いくせに図々しく図太くて、鈍感で、不器用に優しくて、たまに勇敢で、馬鹿で、正直なこの青年のことを、どうしようもなく愛しく思ってしまっている。
オレの方を振り向く時に、アキオの顔が安心と信頼で緩むのが嬉しかった。ルチアーノには言わないような我が儘をオレに言う時の、必ず聞き入れてもらえると理解しているような小狡い表情も好きだ。あどけなく見える寝顔も、たまに見せる硬い表情も、どんな顔もずっと隣で見ていたい。
アキオの見る物を一緒に見たい。何を考え、何を感じているのか知りたい。何に喜びを感じ、何に悲しむのか。好きな物は何で、嫌いな物は何だ?
肉体のことも知りたい。どこにどう触れられるのが好きで、何をされるのが嫌なのか?
子どもにするように触れられるのは嫌だと言っていた。距離感は近いくせに、不用意に触れると猫のように不機嫌になる。正解が分からないから、余計に触れたくなる。
認めてしまえば簡単だった。オレはコイツが欲しい。だから、手に入れる。いつか、必ず。
隣で寝息を漏らしているアキオの唇に指を伸ばし、触れる寸前で止めた。中途半端な場所で浮かせた指先に、温かく湿った息がかかる。オレは拳を握り、握り込んだ指の背でそっと口元を撫でてから、その手をそっと自分の唇に当てた。
でもそれは、今じゃない。
手に入れると決めたのならば、今は動くべきではない。
臆病な獲物は焦れば逃げる。必ず成功させたい狩りは、急いではいけないのだ。逃げ足の速い獲物を狙う時は、必ず仕留められる距離まで近づいてくるのをじっと待たねばならない。邪魔の入らない、逃げ場のない場所に囲い込んで、時が来るまでひたすら待つ。
食って終わりの狩りではない。確実に手に入れて巣穴に引きずり込むまで、気は抜けない。
暗い空を見上げて算段をめぐらせていると、隣で小さなくしゃみが聞こえて、寝返りを打ったアキオが脇腹にくっついてきた。我慢強さには自信があるつもりだったが、それがグラリと大きく揺らいだ。
───待つつもりだが……それまで理性が保つだろうか……?
深く溜息をついてからアキオの身体に外套を巻き付け直してやると、何の夢を見ているのか、アキオは眠ったまま口元を小さく綻ばせた。
45
お気に入りに追加
511
あなたにおすすめの小説
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
いじめっこ令息に転生したけど、いじめなかったのに義弟が酷い。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
オレはデニス=アッカー伯爵令息(18才)。成績が悪くて跡継ぎから外された一人息子だ。跡継ぎに養子に来た義弟アルフ(15才)を、グレていじめる令息…の予定だったが、ここが物語の中で、義弟いじめの途中に事故で亡くなる事を思いだした。死にたくないので、優しい兄を目指してるのに、義弟はなかなか義兄上大好き!と言ってくれません。反抗期?思春期かな?
そして今日も何故かオレの服が脱げそうです?
そんなある日、義弟の親友と出会って…。
音楽の神と呼ばれた俺。なんか殺されて気づいたら転生してたんだけど⁉(完)
柿の妖精
BL
俺、牧原甲はもうすぐ二年生になる予定の大学一年生。牧原家は代々超音楽家系で、小さいころからずっと音楽をさせられ、今まで音楽の道を進んできた。そのおかげで楽器でも歌でも音楽に関することは何でもできるようになり、まわりからは、音楽の神と呼ばれていた。そんなある日、大学の友達からバンドのスケットを頼まれてライブハウスへとつながる階段を下りていたら後ろから背中を思いっきり押されて死んでしまった。そして気づいたら代々超芸術家系のメローディア公爵家のリトモに転生していた!?まぁ音楽が出来るなら別にいっか!
そんな音楽の神リトモと呪いにかけられた第二王子クオレの恋のお話。
完全処女作です。温かく見守っていただけると嬉しいです。<(_ _)>
やめて抱っこしないで!過保護なメンズに囲まれる!?〜異世界転生した俺は死にそうな最弱プリンスだけど最強冒険者〜
ゆきぶた
BL
異世界転生したからハーレムだ!と、思ったら男のハーレムが出来上がるBLです。主人公総受ですがエロなしのギャグ寄りです。
短編用に登場人物紹介を追加します。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
あらすじ
前世を思い出した第5王子のイルレイン(通称イル)はある日、謎の呪いで倒れてしまう。
20歳までに死ぬと言われたイルは禁呪に手を出し、呪いを解く素材を集めるため、セイと名乗り冒険者になる。
そして気がつけば、最強の冒険者の一人になっていた。
普段は病弱ながらも執事(スライム)に甘やかされ、冒険者として仲間達に甘やかされ、たまに兄達にも甘やかされる。
そして思ったハーレムとは違うハーレムを作りつつも、最強冒険者なのにいつも抱っこされてしまうイルは、自分の呪いを解くことが出来るのか??
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
お相手は人外(人型スライム)、冒険者(鍛冶屋)、錬金術師、兄王子達など。なにより皆、過保護です。
前半はギャグ多め、後半は恋愛思考が始まりラストはシリアスになります。
文章能力が低いので読みにくかったらすみません。
※一瞬でもhotランキング10位まで行けたのは皆様のおかげでございます。お気に入り1000嬉しいです。ありがとうございました!
本編は完結しましたが、暫く不定期ですがオマケを更新します!
運命を変えるために良い子を目指したら、ハイスペ従者に溺愛されました
十夜 篁
BL
初めて会った家族や使用人に『バケモノ』として扱われ、傷ついたユーリ(5歳)は、階段から落ちたことがきっかけで神様に出会った。
そして、神様から教えてもらった未来はとんでもないものだった…。
「えぇ!僕、16歳で死んじゃうの!?
しかも、死ぬまでずっと1人ぼっちだなんて…」
ユーリは神様からもらったチートスキルを活かして未来を変えることを決意!
「いい子になってみんなに愛してもらえるように頑張ります!」
まずユーリは、1番近くにいてくれる従者のアルバートと仲良くなろうとするが…?
「ユーリ様を害する者は、すべて私が排除しましょう」
「うぇ!?は、排除はしなくていいよ!!」
健気に頑張るご主人様に、ハイスペ従者の溺愛が急成長中!?
そんなユーリの周りにはいつの間にか人が集まり…。
《これは、1人ぼっちになった少年が、温かい居場所を見つけ、運命を変えるまでの物語》
嫌われ公式愛妾役ですが夫だけはただの僕のガチ勢でした
ナイトウ
BL
BL小説大賞にご協力ありがとうございました!!
CP:不器用受ガチ勢伯爵夫攻め、女形役者受け
相手役は第11話から出てきます。
ロストリア帝国の首都セレンで女形の売れっ子役者をしていたルネは、皇帝エルドヴァルの為に公式愛妾を装い王宮に出仕し、王妃マリーズの代わりに貴族の反感を一手に受ける役割を引き受けた。
役目は無事終わり追放されたルネ。所属していた劇団に戻りまた役者業を再開しようとするも公式愛妾になるために偽装結婚したリリック伯爵に阻まれる。
そこで仕方なく、顔もろくに知らない夫と離婚し役者に戻るために彼の屋敷に向かうのだった。
異世界に召喚され生活してるのだが、仕事のたびに元カレと会うのツラい
だいず
BL
平凡な生活を送っていた主人公、宇久田冬晴は、ある日異世界に召喚される。「転移者」となった冬晴の仕事は、魔女の予言を授かることだった。慣れない生活に戸惑う冬晴だったが、そんな冬晴を支える人物が現れる。グレンノルト・シルヴェスター、国の騎士団で団長を務める彼は、何も知らない冬晴に、世界のこと、国のこと、様々なことを教えてくれた。そんなグレンノルトに冬晴は次第に惹かれていき___
1度は愛し合った2人が過去のしがらみを断ち切り、再び結ばれるまでの話。
※設定上2人が仲良くなるまで時間がかかります…でもちゃんとハッピーエンドです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる