エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!

たまむし

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番外編

番外小話1<後編>

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 エミリオが戻って来る夕方まではまだまだ時間がある。ブラブラ二人で街を歩いて、果物やお菓子を買って歩きながら食べたり、聖都の賑わいを楽しんだ。旅の間は寂れた田舎ばかり回っていたし、サウラスでは閉じ込められてたから、華やかな店先を見ているだけで楽しい。

「買い食いするの、お祭りの時以来だね」

 リンゴを囓りながら横を見上げると、

「並んで歩くこと自体が久しぶりだ」

 とカレルが肩をすくめた。
 確かに、カレルと出会ってからずっと事件に巻き込まれ続けてたから、気楽に歩く時間なんかほとんど無かった。というか実質初めてかも?

 ……ていうか、これは初デートなんじゃないか? だって、その、オレとカレルは一応そういう関係になったわけだし?

 気がつくと猛烈に気恥ずかしくなった。のん気に大口開けてリンゴなんか囓ってる場合じゃない。

「アキオ?」

 急に足を止めたオレをカレルが振り返る。慌てて口の中の果肉を飲み込むと、右手に残ったリンゴの芯を取り上げられて、手を繋がれた。

 デ、デ、デ、デートだ! これは紛れもなくお買い物デートだ!

「何か買いたいものはあるか? エラストは基本的に物々交換だから、向こうへ行ったら贅沢品はまず手に入らない。手袋や、鞄や靴なんかの皮革製品はここで買っておいた方が良い」

 そっか、オレもうすぐエラストへ行くんだった。自分で着いていくって言ったけど、あんまり具体的に想像できてなかった。

「向こうへ行ったらオレどこに住めば良いんだろ? 貸家とかある?」

 初めての一人暮らしか~、必須の家財道具って何だろ? 鍋とか?
 オレが鋳物を扱う店の方へ行こうとすると、立ち止まったカレルにギューッと力を入れて手を握られた。

「オレの家がある……お前がどうしてもというなら、別々に住んでも良いが……」

「アッ!? 一緒に住む感じなんだ!?」

 オレは驚いて思わずその場で小さく飛び上がった。
 カレルとは結構離れてる時間が長くて、関係性の階段をすっ飛ばして急に距離か縮まってしまったから、初心者のオレは頭がついていってないみたいで、同居の可能性を全く考えてもいなかった。

「嫌ならいい……空き家は沢山あるから、自由に選べる」

 オレが思考停止で固まっていると、カレルはションボリして手を離してしまった。オレは焦って手を伸ばし、ちょっと丸まった背中を元気づけようと闇雲に撫でさする。

「ゴメン、イヤじゃない! 一緒が良いよ! ごめん、全然考えてなかったから、急に言われてビックリしただけ! ゴメンって!」

 必死で取り繕いながら、デリカシーの無い自分に自分で腹を立てていた。こんなだから友達できなかったんだよ、オレは!

「驚いたのはこっちの方だ。今更嫌だと言われたらどうしようかと思った……」

 カレルは深く息を吐いてオレを引き寄せ、頭の天辺に軽くキスする。往来でこういうことされるのは抵抗あるけど、下手なこと言って悲しませた負い目がある手前、オレは何も言えない。

「ほんとゴメン…。ところでカレルの家ってどんな感じ? 広い?」

 オレはそそくさと腕の中から抜け出して、再び通りを歩き始めた。

「そう広くはない。かまど部屋が一つ、寝室が一つに、納屋を兼ねた厩がある。生活に必要なものは揃っているが、それ以外の物はあまり置いてない。オレは家を空けることが多かったから」

 カレルはまだショックを拭いきれない様子でぎこちない笑顔を見せ、先に進んだオレに追いついてくる。心底申し訳なくなって、今度はこっちから手を繋いだ。

「二人分ないと困る物ってなんだろう? 食器とか、布団?」
「食器は予備がある。寝具はエラストが羊毛の産地だから、向こうで手に入れた方が質が良い。……ああ、そういえばランプは無いな。オレは夜目が利くから要らないが、アキオは無いと困るだろう?」

 ちょうど照明器具を扱う商店の店先にさしかかり、ランプやカンテラを売っているのを見てカレルが足を止めた。

「うん確かに要る。携帯用と卓上用の二つは欲しいな」
「どれがいい? アキオの好きなのを選んでくれ」

 こっちを見て微笑むカレルに手を引かれて、二人で店内に入る。
 なんと、初デートが同棲準備のためのお買い物になってしまった。展開が早すぎて本当に頭がついていかないな。


 その後も午後を丸ごと使って色んな物を買い込んだ。ジョヴァンナの関係者と知らせればどこの店でもVIP待遇になるので、頼めば品物は仮政府の建物まで運んでもらえる。配送料は全部タダ! 上流階級って感じだ。
 でも、この感覚に慣れるのは良くないな。
 オレは流されやすいから、チヤホヤされたらあっという間に天狗になって、悪い金持ちムーブをし始める自信がある。物々交換しかないエラストで暮らすのは、オレの人間性にとっても良いかもしれない。


 日が傾く前にエミリオの執務室に戻ると、部屋の主はまだ戻ってきていなかった。机の上には昼前に投げ出した教本や辞書がそのままになっている。カレルもエミリオの講義を受けたいらしくて、一緒に着いてきた。

「あ~……やっとけって言われてた課題があるんだった……」

 オレは重たい椅子を引いて机に向かい、教本を開く。どの字を習ったんだっけ、とページをめくっていると、

「何を習ったんだ?」

 後ろに立ったカレルが、腰を屈めてオレの手元を覗き込んできた。

「えーっ、とりあえず記述用の文字の書き方を習ったんだ。休憩中に練習しとけって言われたんだよ」
「へえ。これに書くのか?」

 カレルがオレの肩に片手を置いて、机の真ん中にある石版に手を伸ばす。急に近くなった体温にドキッとした。

「この筆で?」
「そ、そうそう。水で濡らすと跡が残って、書いた字を確認できるよ」
「やってみてもいいか?」
「もちろん」

 オレは水差しを引き寄せて、擦筆の先を濡らしてカレルに渡す。カレルは真剣な顔をして石版に字を書き始めた。

「それ書き順が違うよ。こっちが先で……」

 筆を持つ手を上から握って書き直すと、石版じゃなくてオレの方を見てるカレルと目が合った。パチッと視線の先で火花が散った気がする。思わず目を閉じると、鼻先に温かい息がかかり、唇が軽く触れた。

 キスされた。

 触れただけの唇はすぐに離れていく。追いかけて口づけ返すと、後頭部に手のひらを添えられて引き寄せられた。
 筆が石の床に落ちる音がする。このまま口を開けちゃって良いのかな。ここ、エミリオの部屋なんだけど。一瞬のためらいは、唇の合わせ目を舌でくすぐられてすぐにどこかへ飛んでいった。

「ん……」

 カレルの分厚い舌がオレの前歯をちょっと舐めて引いていく。招くように下唇を吸われ、誘われるままに舌を差しだすと、尖らせた舌先でくすぐられる。背中に甘い痺れが走って、吐いた息が震えた。
 うっすら開いた目の前にはカレルの濃い睫がある。唇を離すと、伏せた瞼が開いてオレの好きな黄緑色の目が現れる。

「アキオ」

 低い声で耳元に囁かれて頬が熱くなった。膝にカレルの手が触れて、するりと太腿に滑ってきた。これはあんまりよろしくない気がする。

「カレル、ここエミリオの部屋だよ……」
「夕べの鐘が鳴るまで戻らないんだろう? まだ時間はある」

 チュッと音を立てて頬にキスされて、頭に血が上る。

「じ、時間があるからって何するつもりだよ」
「何がしたい?」

 額をくっつけて目を覗き込まれ、オレは返事に詰まって唇を噛む。際どいところで止まった手を掴んで上目遣いに睨むと、カレルはこらえきれない様子で笑い出した。

「ハハハ、からかって悪かったよ。続きは部屋に戻ってからしよう」

 もう一度軽く頬にキスしたカレルは、屈んでいた腰を伸ばしてオレの髪をかき混ぜる。オレがむくれて髪を直していると、

「是非そうして頂きたいですね」

 とエミリオの声がして、椅子の座面から転がり落ちそうになった。カレルが咄嗟に腕で支えてくれたから、無様に尻もちを着くのはギリギリ回避。

「夕べの鐘が鳴るまで戻らないんじゃなかったの!?」
「私は夕べの鐘が鳴る頃に授業を再開しましょうと言いましたよ。ここは私の執務室ですから、早く戻ることもある」

 向かいの椅子に腰掛けたエミリオは、呆れた様子で両腕を広げた。カレルは特に悪びれた様子もなく、オレの後ろに下がって腕を組んで立っている。

「……スミマセンでした」

 熱くなった頬を両手で擦って頭を下げると、

「構いません。あなた方がそういう関係だと分かって安心しました」

 エミリオは機嫌よさげにニッコリ笑った。

「えーっと……?」

 オレは何と答えて良いか分からなくて、カレルとエミリオの間で視線をさまよわせる。

「安心?」

 とカレルが首を傾げた。

「ええ、決まった相手がいる人にはジョヴァンナは手を出しませんから」

 何のことか分からなくて、オレもカレルと同じように首を傾げてしまう。エミリオは机の上を片付けながら苦笑した。

「ジョヴァンナは有能な人間が好きなんですよ。気に入れば男でも女でも閨に引っ張り込む。一応私が伴侶と言うことになっていますが、愛人は沢山います。アキオは彼女の好みのタイプだから、危ないなと思ってたんです」

「は!? おれ!?」

「ええ。ですが、アキオが既にカレルとペアなら対象外です。良かった。安心しました。彼女にも伝えておきます」

 エミリオはオレの前に教本だけを残してすっかり机を片付け、ニッコリ笑って手のひらでドアを指し示した。

「さて、今日はもうここまでにしましょう。明日は私は午前中は手が空きませんから、それまで習ったことを復習なさるなり、さっきの続きをするなり、ご自由にどうぞ」

「は……はい……、どうも……失礼します」

 やんわりと執務室を出ていくよう促され、オレは変な汗をかきながら教本をギュッと抱えて廊下へと出た。

「オレ、エミリオにジョヴァンナの間男候補と思われてたんだ……びっくりしちゃったな……」

 ジョヴァンナに愛人が一杯いるのは、なんだかとっても納得できるけど。

「早めに候補から外れられて良かったな」
「なんでカレルじゃなくてオレ? ジョヴァンナの趣味って良く分かんないな」

 ブツブツ呟くと、素早く前に回ったカレルにがしっと二の腕を両手で掴まれて、前に進めなくなった。

「アキオ、前にも言った気がするが、お前は分かってなさそうだからもう一度言う。お前は魅力的だ。女でも男でも、お前に好意を抱く者は少なくない。気をつけてくれ、本当に!」
「まさかぁ~! 魅力的なのはカレルの方だろ」

 オレが脳天気に笑っていると、

「笑い事じゃない」

 と揺さぶられた。

「オレは自分にそれなりの魅力があることを分かっている。状況を判断できるし、こっちに一方的な好意を向けてくる相手をかわす方法も知ってる。お前はそういうことを知らないだろう? 無防備すぎるんだ。オレは二度とお前と離れないと誓ったが、常にぴったり側にいられるわけじゃない。オレがいない時に何かされそうになったら、エラストにいる熊の伴侶が草の根分けても復讐に来ると脅せ。わかったか?」

 ひどく真剣に言いつのられて、オレは勢いに押されて頷いた。そんなこと、起こらないと思うけどなあ。

「う、うん。そうする」
「……あんまり分かってないな?」

 オレの思考を読んだように、細めた目でじろりと睨まれる。

「いや、分かったって! 気をつける!」

 両手を上げてギブアップして、ようやく拘束から解放された。


「……ところで、お前にとってオレのどこが魅力的なんだ?」

 そのまま並んで長い回廊を歩いていると、コホンと小さく咳払いをしたカレルが、前を向いたまま訊いてきた。澄ました風を装ってるけど、ちょっとだけ耳が赤い。それがなんだか可愛くて、オレは思わず笑み崩れてカレルの太い腕に抱きついた。

「へへ、そーゆー可愛いとこも良いと思うよ」
「かわいい?」
「かわいいかわいい。あと、顔がカッコイイし、強いし、優しいし、頼りになるし、オレのこと馬鹿にしないし~」

 指を折って挙げていくと、赤くなりつつもまんざらでもなさそうな顔で頷いている。


「じゃあ、逆にオレの好きなとこも言ってみてよ」

 ひとしきり嬉しがらせた後に、ちょっと意地悪にイヒヒと笑ってやると、

「部屋で続き・・をしながらいくらでも言ってやる」

 と急に腰を抱えられて、あっという間に肩に担ぎ上げられた。

「わっ! 何するんだ下ろせよ! 恥ずかしいだろ!? ヤダッ! 揺するなって、怖い!」

 横を通る人達がこっちを見て笑ってる。いくら叩いてもびくともしない背中をオレがポコポコ叩いていると、カレルも声を上げて笑い出した。



 そしてその晩、オレが続き・・をされながら、赤面どころじゃ済まないはずかしめを受けたのは、心の中だけにしまっておきたい思い出だ。

 オレ、カレルのそーゆー律儀に倍返ししてくるとこは嫌いかも知れないなっ!
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