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3.モブと愉快な仲間たち、東へ
3-9. 地下に眠る神
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「……古より、ファタリタは悪神の住まう土地だった。悪神は人の望みを吸い取って、それを叶えることで力を蓄える。望みを吸われた人は、藁でできた人形のようになった。
ある時、それを憂えた一人の美しく賢い女が神に取引を持ちかけた。
取引とは、こうだ。
『人間は死に面した時、最も強く何かを望む。その望みを石にして神に捧げよう。その代わり、生きている人間の望みを取らないで欲しい』
神はそれを承諾して、善なる神へと変貌し、この土地に命が巡る限り永遠にファタリタを守ると約束した、全ての人の内に御自らの欠片を与えられた。
神との約束を守るため、人間は生まれ、死に、神へと望みを捧げ、新しくまた生まれ、命を巡らせ続けなければならない……」
カレルはそこで一旦読むのをやめ、あとのページをパラパラとめくった。
「ここまでが命願教の起源についての記述で、残りは歴代聖女の功績をまとめた記録のようだな」
「ちょっと待ってよ、願いが叶ったら藁でできた人形みたいになるって……じゃあ今までの巡礼さんたちはどうなっちゃったんだ?」
「望みを叶えた巡礼が廃人になったという話は聞いたことが無い。というか、オレが潜り込んだ大聖堂の書庫では、こんな記述は一つも見なかった。命願教徒と話しても、教えの起源を知っている者は一人もいなかった。これは隠蔽された記録なのだろうな……」
「なんのために? その本の記述が正しいなら、巡礼が滅石を集めるのは神様に捧げるためって事になるよね」
「わからん。オレの読み間違いがあるかも知れん。これは外へ持ち出してルチアーノにも見せるべきだろう」
カレルはそう言って古い本を丁寧に閉じた。
「ねえ! ここ、階段があるよ!」
唐突にマイアリーノが大声を上げたので、びっくりして振り返る。
本の内容に興味が無かったらしい彼女は、祭壇の奥を探索していたらしく、ボロボロになったタペストリーをめくって下を指さしていた。
「ホントだ……結構下まで続いてるっぽいな。どうする? 行ってみる?」
「ここにいても脱出できる見込みは無い。進んでみよう」
オレたちはうなずき合い、ソロソロと狭い階段を降りた。
松明をかざしながら、砂まみれの階段を降りる。一階分くらい下りたところで地面に着いた。
細かい砂の積もった地面は、奥に行くほどすり鉢状にくぼんでいる。手前は腰を伸ばして立っていられるけど、奥はかなり天井が低くなっていた。
「ここ、牢から逃げる時に辿り着いた地底湖に似てない……?」
オレが言うと、カレルも頷いた。
「水があればそっくりだろうな」
カレルがしゃがんで地面近くの砂を照らすと、所々に赤い輝きが見えた。滅石だ。その周りに、ボロボロになった布の残骸と、散らばった白い骨。
窪地の中心の深みに行けば行くほど、溜まっている骨の量が多いのが見える。
地面の傾斜はかなり急だから、ここに水があったのだとしたら、かなり深い湖だ。
「……集団入水自殺……?」
オレは思い浮かんだ言葉を口に出して、ゾッとした。
地底湖が神の御座す場所だと信じられていたのなら、地震で地下聖堂に閉じ込められた人達が、みんな、神様に身を捧げて死んだとしても不思議はない。
神様の元へ行ったとされるなら、石を回収する必要も無い。だから、イールンは滅んだまま打ち棄てられた。誰にも顧みられることも無いまま。
───枯れた湖の底で、古の神様は一体どうなったんだろう?
聖都の湖へと無事に移されたんだろうか。それとも、今もここにいるのだろうか……?
「滅石を回収するなら底まで降りる必要があるな。どうする、アキオ?」
カレルの平静な声でオレは我に返った。
「そうだね……行こう」
お墓を荒らすみたいで罪悪感が半端ないけど、やるしか無い。
元々水の底だった地面には細かな砂が堆積していて、斜面を滑るように下りるとすぐに底についた。
本当に申し訳ないんだけど、手元が暗いと効率が悪いので、まず白骨死体の山から衣類を剥いで、中心で焚き火を作った。そして片っ端から滅石を拾っていく。
十個、二十個、三十個……。
三人で拾い集めるとあっという間に滅石の山ができる。
百を超えた辺りで数えるのをやめた。
段々と骨の山のかさが減ってくると、底に穴が開いているのが見えてきた。穴は頭蓋骨より一回り小さいくらいのサイズだ。
本来なら湖には滅石だけを入れるから、このくらいの穴でも機能してたんだろうけど、生きたまま人が身投げしたせいで骨が詰まってしまったのだろう。
穴を覗いても暗いばかりで何も見えない。試しに石を一つを投げ込むと、かなり時間があった後に、ポチャンと水音が聞こえてきた。湖は枯れたけど、底の方にはまだ水が残っているようだ。
「ダメだな、これは。石を集めることはできたが、地上に戻るのは難しそうだ……」
カレルが諦めたように首を振った。
「せっかくこんなに石を集めたのに!?」
マイアリーノが悲しそうに叫び、「死ぬ前にルチアーノさまに会いたい……」と泣き出してしまった。
「きっとオレたちが戻って来ないことに気付いて、ルチアーノが助けに来てくれるって」
オ無責任に励ましてはみたものの、助けが来る可能性は低いって分かっている。ジワジワと絶望が喉元を締め付けるようで、オレは少しでも楽になろうと上着の首元を緩めた。
その拍子に首から下げていた袋が地面に落ちる。しっかり閉めていたはずの袋から、命願石が零れて砂地に転がり出てしまった。
慌てて拾おうとすると、急に命願石が虹色の光を放ち、それに呼応するように山積みになった滅石が輝き始める。
「うわっ! 何コレ!?」
光はオレを中心にしてどんどん強くなり、七色が混じり合ってオーロラのように揺らめきだす。強い光が渦を巻いてオレを取り囲み、他の二人の姿が見えなくなった。
『───何を望む?』
突然、光の渦の中心から誰のものでも無い声がした。
男のようでもあり、女のようでもある。子どものように澄んでいて、老人のように嗄れている。無数の人の声を一つにまとめ上げたような不思議な声。
『 お前は何を望む? 』
その声がもう一度言った。
「こ、これ、もしかして命願石と滅石が揃ったから、お願い事かなっちゃうの!?」
ゲームの最終場面では、聖都の洞窟の中の湖で願いを叶える。本当なら、フィオレラと一緒に願いの儀式をするはずだけど、偶然ここで同じような条件が揃ったから、ギミックが発動したのだろうか?
───てか今ここでちんちん返してもらっても、どうしようもないじゃん! 命を助けて下さいとしか言えないんですけど!
オレは光の渦の前で泣きたくなった。
「アキオ? どうしたの? どこにいるの?」
「アキオ、何か聞こえているのか?」
姿は見えないけど、すぐ近くでマイアリーノとカレルの声がする。二人にはこの声は聞こえてないのか。
『 願いを───』
「ウワーッ! 急かさないでくれよっ!」
オレは頭をかきむしり、地団駄を踏んだ。
ある時、それを憂えた一人の美しく賢い女が神に取引を持ちかけた。
取引とは、こうだ。
『人間は死に面した時、最も強く何かを望む。その望みを石にして神に捧げよう。その代わり、生きている人間の望みを取らないで欲しい』
神はそれを承諾して、善なる神へと変貌し、この土地に命が巡る限り永遠にファタリタを守ると約束した、全ての人の内に御自らの欠片を与えられた。
神との約束を守るため、人間は生まれ、死に、神へと望みを捧げ、新しくまた生まれ、命を巡らせ続けなければならない……」
カレルはそこで一旦読むのをやめ、あとのページをパラパラとめくった。
「ここまでが命願教の起源についての記述で、残りは歴代聖女の功績をまとめた記録のようだな」
「ちょっと待ってよ、願いが叶ったら藁でできた人形みたいになるって……じゃあ今までの巡礼さんたちはどうなっちゃったんだ?」
「望みを叶えた巡礼が廃人になったという話は聞いたことが無い。というか、オレが潜り込んだ大聖堂の書庫では、こんな記述は一つも見なかった。命願教徒と話しても、教えの起源を知っている者は一人もいなかった。これは隠蔽された記録なのだろうな……」
「なんのために? その本の記述が正しいなら、巡礼が滅石を集めるのは神様に捧げるためって事になるよね」
「わからん。オレの読み間違いがあるかも知れん。これは外へ持ち出してルチアーノにも見せるべきだろう」
カレルはそう言って古い本を丁寧に閉じた。
「ねえ! ここ、階段があるよ!」
唐突にマイアリーノが大声を上げたので、びっくりして振り返る。
本の内容に興味が無かったらしい彼女は、祭壇の奥を探索していたらしく、ボロボロになったタペストリーをめくって下を指さしていた。
「ホントだ……結構下まで続いてるっぽいな。どうする? 行ってみる?」
「ここにいても脱出できる見込みは無い。進んでみよう」
オレたちはうなずき合い、ソロソロと狭い階段を降りた。
松明をかざしながら、砂まみれの階段を降りる。一階分くらい下りたところで地面に着いた。
細かい砂の積もった地面は、奥に行くほどすり鉢状にくぼんでいる。手前は腰を伸ばして立っていられるけど、奥はかなり天井が低くなっていた。
「ここ、牢から逃げる時に辿り着いた地底湖に似てない……?」
オレが言うと、カレルも頷いた。
「水があればそっくりだろうな」
カレルがしゃがんで地面近くの砂を照らすと、所々に赤い輝きが見えた。滅石だ。その周りに、ボロボロになった布の残骸と、散らばった白い骨。
窪地の中心の深みに行けば行くほど、溜まっている骨の量が多いのが見える。
地面の傾斜はかなり急だから、ここに水があったのだとしたら、かなり深い湖だ。
「……集団入水自殺……?」
オレは思い浮かんだ言葉を口に出して、ゾッとした。
地底湖が神の御座す場所だと信じられていたのなら、地震で地下聖堂に閉じ込められた人達が、みんな、神様に身を捧げて死んだとしても不思議はない。
神様の元へ行ったとされるなら、石を回収する必要も無い。だから、イールンは滅んだまま打ち棄てられた。誰にも顧みられることも無いまま。
───枯れた湖の底で、古の神様は一体どうなったんだろう?
聖都の湖へと無事に移されたんだろうか。それとも、今もここにいるのだろうか……?
「滅石を回収するなら底まで降りる必要があるな。どうする、アキオ?」
カレルの平静な声でオレは我に返った。
「そうだね……行こう」
お墓を荒らすみたいで罪悪感が半端ないけど、やるしか無い。
元々水の底だった地面には細かな砂が堆積していて、斜面を滑るように下りるとすぐに底についた。
本当に申し訳ないんだけど、手元が暗いと効率が悪いので、まず白骨死体の山から衣類を剥いで、中心で焚き火を作った。そして片っ端から滅石を拾っていく。
十個、二十個、三十個……。
三人で拾い集めるとあっという間に滅石の山ができる。
百を超えた辺りで数えるのをやめた。
段々と骨の山のかさが減ってくると、底に穴が開いているのが見えてきた。穴は頭蓋骨より一回り小さいくらいのサイズだ。
本来なら湖には滅石だけを入れるから、このくらいの穴でも機能してたんだろうけど、生きたまま人が身投げしたせいで骨が詰まってしまったのだろう。
穴を覗いても暗いばかりで何も見えない。試しに石を一つを投げ込むと、かなり時間があった後に、ポチャンと水音が聞こえてきた。湖は枯れたけど、底の方にはまだ水が残っているようだ。
「ダメだな、これは。石を集めることはできたが、地上に戻るのは難しそうだ……」
カレルが諦めたように首を振った。
「せっかくこんなに石を集めたのに!?」
マイアリーノが悲しそうに叫び、「死ぬ前にルチアーノさまに会いたい……」と泣き出してしまった。
「きっとオレたちが戻って来ないことに気付いて、ルチアーノが助けに来てくれるって」
オ無責任に励ましてはみたものの、助けが来る可能性は低いって分かっている。ジワジワと絶望が喉元を締め付けるようで、オレは少しでも楽になろうと上着の首元を緩めた。
その拍子に首から下げていた袋が地面に落ちる。しっかり閉めていたはずの袋から、命願石が零れて砂地に転がり出てしまった。
慌てて拾おうとすると、急に命願石が虹色の光を放ち、それに呼応するように山積みになった滅石が輝き始める。
「うわっ! 何コレ!?」
光はオレを中心にしてどんどん強くなり、七色が混じり合ってオーロラのように揺らめきだす。強い光が渦を巻いてオレを取り囲み、他の二人の姿が見えなくなった。
『───何を望む?』
突然、光の渦の中心から誰のものでも無い声がした。
男のようでもあり、女のようでもある。子どものように澄んでいて、老人のように嗄れている。無数の人の声を一つにまとめ上げたような不思議な声。
『 お前は何を望む? 』
その声がもう一度言った。
「こ、これ、もしかして命願石と滅石が揃ったから、お願い事かなっちゃうの!?」
ゲームの最終場面では、聖都の洞窟の中の湖で願いを叶える。本当なら、フィオレラと一緒に願いの儀式をするはずだけど、偶然ここで同じような条件が揃ったから、ギミックが発動したのだろうか?
───てか今ここでちんちん返してもらっても、どうしようもないじゃん! 命を助けて下さいとしか言えないんですけど!
オレは光の渦の前で泣きたくなった。
「アキオ? どうしたの? どこにいるの?」
「アキオ、何か聞こえているのか?」
姿は見えないけど、すぐ近くでマイアリーノとカレルの声がする。二人にはこの声は聞こえてないのか。
『 願いを───』
「ウワーッ! 急かさないでくれよっ!」
オレは頭をかきむしり、地団駄を踏んだ。
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