霊獣婚異譚〜白銀狼の花嫁〜旦那さまになる(予定の)ひとは、白銀のもふもふな尻尾のある霊獣でした。

遥か昔より精霊を従え、大地を守護するという〈霊獣〉の血を継ぐ眷属が統治している大国〈彩陽国〉。

霊獣は選定の儀式を行い『選ばれし者』が決まる。


『選ばれし者』──それは霊獣と深い縁を結び、貴族と呼ばれる眷属の新たな一員となる者。

そして霊獣の伴侶という意味もあり、選定の儀式は『霊獣の嫁選び』とも呼ばれていた。


ある日、霊獣の呼び声に応えてしまった娘、美琴は『選ばれし者』となった。

『選ばれし者』には『霊獣の伴侶』という意味がある。

美琴を選んだ霊獣の名は紫珱(シオウ)。人の姿に変幻できるが、霊力は完全ではない。

伴侶と心を通わせることで本来の力を戻したいと言うのだが。

内向的な性格で恋愛経験などないお子さまな美琴に対し、やや強引に接する紫珱に戸惑うばかりの日々。

♢♢♢


狼のような霊獣って、なんだか怖い。

……わたし、本当にあなたのお嫁さんにならないといけないのですか⁉

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