後宮の最下位妃と冷酷な半龍王

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毒を飲み、死を選んだはずなのに。なぜか頭にお花が咲きました……。

♢♢♢


~天より贈られし『甘露』降る大地

仁政を施す王現れる証

これ瑞兆なり~


♢♢♢
甘露とは天から与えられる不老不死の霊薬。中国古来の伝説では天子が仁政を行う前兆として天から降るといわれている。
♢♢♢


陥落寸前の瑤華国で死を望み『毒』を飲んだ最下位妃、苺凛(メイリン)。

けれど『毒』は〈死〉ではなく『霊力のある花』をその身に咲かせる〈異能〉を苺凛に与えた。

一方、軍を率いて瑤華国を征圧した釆雅国の第二王子、洙仙(シュセン)。

彼は龍族と人の血が混ざった冷酷な男だった。


「花が咲き続ける限り、おまえは俺から逃れられない」

死を願う苺凛に洙仙は冷たく笑う。

冷酷で意地悪な洙仙が嫌いな苺凛だったが、花に秘められた真実を知ってから気持ちに変化が……。

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