無自覚魔法士団長は今日も美しい

無意識の⑹

「まずは私たちが街全体の様子を見ますので宿の方で休んでいてください。魔物の出現を確認次第討伐にあたりますが主に…その…」

そんなカズマ様の質問に答えようとするも言いよどんでしまう。
討伐するとなるとカズマ様に誰かと、そのセックスをしていただくことになるわけで…

「主に討伐隊の誰かと閨を共にしていただきたいです。また閨を共にする以外に接触での能力向上は可能でしょうか？手をつなぐやキスなど…」

言葉に詰まった私の代わりに大神官様が答えられるも、ド直球な物言いに驚く。

「そこまでの効果が出るかは分からないですけど、多分できると思います！試しにしてみますか？」

「そうですね。」

「では、クレールさん！手を借りてもいいですか？」

「あ、はい。」

大神官様とカズマ様の間で話は進んでいき、言われるがままカズマ様と手を合わせる。

「では、いきますね。」

特にこれと言って変化は感じないものの、カズマ様と繋いでいる手がやけに熱く感じる。