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突拍子のない討伐隊編成⑴

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「それで、聖女の力とやらは発現したのですか?」

「それは、」

「私と聖女様のお力が増幅している。」

イーバン侯爵家当主の言葉に答えようとした聖女の言葉が、集まっている貴族たちの騒音でかき消される。そこですかさずバシュロ卿が助け舟を出す。

「それはつまり…」

「閨を共にすることで聖女様自身の神力や浄化のお力を蓄えられるだけでなく、共にした者の能力も向上するということかと。」

結論を急かす侯爵の言葉に被せるように私が答える。聖女とバシュロ卿が閨を共にした翌日、帝都を含めた帝都全体の魔物たちの動きに変化はなかった。なら、聖女の力はどこに発現したのか。そこで矛先が向いたのがバシュロ卿と聖女様自身。私がバシュロ卿と聖女様に鑑定魔法を使用したってわけだ。

聖女の祈りというオプションのようなものがついており、体力や筋力、瞬発力など含めた全ての身体能力が向上していることが分かった。また聖女様自身の神力も増大しており、試してみないと分からないが魔物の浄化が可能なのでは、という結論に至った。






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