【完結】無自覚魔法士団長は今日も美しい

抹茶らて

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私の大切な場所⑴

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「う゛ぅ~だんちょー!!」

「だんちょう…ヒック、どうして、ヒック、どうして…」

「僕たちそんなに頼りないですか?」

会議を終えて拠点に帰ってきた私を待っていたのは号泣している団員達だった。

「私はみんなこと頼りにしているよ。だからそんなに泣かないで。みんな折角の可愛い顔が台無しだ。」

あまりにも可愛いことをしてくれるものだから表情が緩んでしまう。

「だっで、だっでぇぇぇ、だんちょう、一人でかかえて…」

「そう、ですよぉ!僕たち団長がいるからここにいるのにぃ!」

「僕たちは団長のためならなんだってできるのにぃ!」

「(どうしよう。)」

こんなに私のせいで泣かせてしまったのに、嬉しいと思うのは不謹慎なのかもしれない。けど、こんなに人から思われているとは…




「(私は幸せ者だな。)」




一心に受ける温かい思いに、胸がジーンとする。
もう一度この光景を自分の記憶に刻み込むように団員一人一人を見つめる。




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