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懲りないなぁ⑵
しおりを挟む理解したからこそ、自らの存在が惨めに感じた。
じわじわと胸のあたりから全身へ広がっていくなんとも言えない不愉快な感覚。
聖女様は高貴な存在だ。元から蔑まれている魔法士が気軽に話しかけられる相手ではないんだ。ましてや、性行為を行うなど以ての外。
「(恥ずかしい…私は何を考えていたんだろう。心のどこかで聖女様の意見に賛同してしまっていた。)」
そこから誰も話さなくなってしまった。
その後も聖女様の力を誰が確かめるかを話し合っていたが誰も名乗り出ることもなく会議は終わってしまった。
「じゃあ僕神殿に行ってきます!また決まったら教えてください!」
ハツラツとした笑顔でそう言って聖女様は行ってしまった。
どうしてこの席に私が呼ばれたのかは分からないけど…今すぐにでもこの場から消えてしまいたい。
聖女召喚の儀を成功させ、少し驕ってしまったのかもしれない。少しでも魔法士のことを認めてくれているかもと、期待してしまったのかもしれない。
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