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ご一緒という名のエスコート⑴
しおりを挟む予定通り先に転移した私は訓練場で待機している団員たちに位置情報を魔法で送る。
「(なんて便利な世の中なのだろうか。あとはみんなが来るのを待って、さっそく魔物退治しますか!)」
騎士団や国が何を考えているかは知らないが、こと戦闘に関して言えば、我々魔法士の右に出る者はいない。
先の任務から帰ってきたばかりだ。騎士達は放っておいて、サクッと終わらせてすぐに帰ろう。
「団長、全員揃いました。」
「うん、じゃあさっそく行こうか。」
そういって目指したのは公爵領にある鉱山。宰相さんの話によれば、鉱山で採取をしていた者たちが魔物に襲われ、仕事にならなくて困っていると。冒険者ギルドへ依頼するも反撃にあい、国へ要請して来たそう。
冒険者ギルドはお金を貰って魔物の討伐や薬草採取、護衛などなんでも屋のようなことを仕事としている場所だ。ギルドに登録することで身元を証明することもでき、空いた時間に仕事もすることができる素晴らしい場所なのだ。
何故そんなに詳しいのかって?そんなの私がギルドに登録しているから。
ちなみに、ギルドでは魔法士もそうじゃない者も平等に扱われる。実力主義の場所だからだ。だから、むしろ魔法士は強いから崇拝すらされる奇異な場所なのだ。だからか、魔法士団でも所属している者は多い。休みが少ないから行くことも少ないんだけど。
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