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バシュロ卿との関係

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私とバシュロ卿は恋人ではない。

恋人ではないが、身体の関係がある所謂セフレというものだ。

どうしてそうなったか、というよりは私のセフレはバシュロ卿だけではないと言ったら、団員たちは私のことをどう思うだろうか。

魔法士に対して暴力や拷問はない。しかし、身体の関係を迫られることはある。それを断れないのも現実だ。この首輪がある限り、私たち魔法士に人権はない。命を握られているようなものだから。仕方がなく男娼の真似事のようなことをしているというわけだ。ま、セフレって言ってもお金を貰って気持ちいいことできるなら私は気にしないんだけど。ただ、その行為に対して慣れていない私としては、気にしないと言いながら意識してしまうのが現状だ。

そしてこの目の前の男、もといバシュロ卿は私のセフレの一人。昨夜任務から帰還し行為にいたったばかりのため、バシュロ卿を見ると情事を思い出して仕方がない。バシュロ卿とのアレコレは激しくて、それでいて甘く、蕩けるような時間だったため、仕事中であるにも関わらず平常心を保てそうにない。

これは団長という立場である私にとっては由々しき事態なのだ。

そもそも私自身、閨事に対して耐性があるわけでないのに、この男と言ったら遠慮することなく好き勝手して…

「(あぁ、もう!なんでこんなことに!)」

昨日の浅はかな自分を呪いたくなる…






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