【完結】だらしないオジサンは嫌いですか？

私の彼氏⑵

ガシっと両手で頬を支えられ、上を向かされると自然と伊澤の真っ直ぐな目と視線が合う。

「昨日言った肇さんに恋してるってことちゃんと覚えてくれてますか？」

「こっ//…はい。」

「肇さんは俺に昨日熱烈な告白をしてくださったのを俺もちゃんと覚えてます。なので、両想いだったわけですが…」

そこまで言って、不意に言葉を止める伊澤。

昨日の告白は恥ずかしいけど、本心だから後悔はしていない。それに伊澤の言う通り両想いってことも知ることが出来た。でも、伊澤の次に続く言葉に不安を覚える。

やっぱり昨日実際に私の身体を見て…

そんな最悪なケースを想像してしまう。

「肇さんはちゃんと言わないと伝わらないじゃないですか。」

「うん？」

「肇さん、俺は肇さんのことがずっと好きです。肇さんは自分のことだらしないって言うけど俺は肇さんに惚れたのでどんな肇さんでも好きです。でもそんなことを気にする肇さんも愛おしいです。俺はまだまだ若手で頼りないかもしれませんが、俺と付き合ってくれませんか？」

ポロポロと涙があふれて止まらないのは伊澤のせいだ。でも勘違いされないように先に言っておくことにする。

「これは嬉し涙だ。……本当に、本当に伊澤はこんなオジサンでもいいのか？」

「肇さんがいいです。あと、伊澤は嫌ですね。」

「っ達哉…責任とって涙を止めてくれ…」

「もちろん、喜んで！」

そう言って瞼に優しくキスを落とすのは一回り以上も下の私の彼氏。












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本編完結しました！
拙作を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
明日からは番外編の投稿になります。是非引き続き楽しんで頂けたらと思います♪

抹茶らて