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伊澤サイド⑶
しおりを挟む「えっんぅ?」
一瞬キョトンとした表情さえ愛おしいと思ってしまう俺は部長に相当嵌っている。
「んん、なんでキス…んぁ」
「なんでって、こんなに可愛いことされて我慢なんて出来ないでしょう。」
「んっあぅ…ふっあ…」
部長が甘い声を漏らしながら蕩けていく表情に比例して、身体の力も抜けていっているのを感じる。
部長の腕を拘束していた手はもういらないと判断し、その柔らかそうな雄っぱいに手を伸ばす。
柔らかい胸筋から触ってくれとばかりに主張している粒に指をかすめると
「あっ」
腰を揺らして素直に反応する部長の身体。
「部長…いや肇さん、そんなに可愛い反応されると俺止められないんですけど…」
「止めないで、欲しい。もっと…」
「ッ!…はぁ~ちょっと待っててください。」
ほんっとうにその言葉は反則だ。心臓に悪いし、素直で健気とか色々危ないから!
思いが繋がってその日のうちに身体もなんて、身体目当てと思われたくないから本当は遠慮したかったのに…
肇さんが可愛すぎるのが悪い。
このまま食事処で続きなんて、こんな可愛い肇さんを誰かに見られたくないし、とりあえず会計を済ませてホテルに行くしかない。
即行動に移して部長もとい肇さんの元へ急ぐ。
「肇さん、お店を出ましょうって…なんで泣いてるんですか?!」
荷物と肇さんを連れて行くため戻ると、さっきまでいた場所で座り込んでポロポロと涙を流す肇さんの姿が。
「だって、君に嫌われっ幻滅された…ガッツいてキモチワルがられた…」
酔っているのもあるのか、俺と会話しているというよりは独り言のように聞こえる。
「あらら、肇さんそんなに泣くぐらい俺が好きなんですか?」
「…うぅ、好き!好きなんだ…私は一回り以上も年上でオジサンだし、こんなにだらしない身体して…でもどうしようもなく君が好きなんだ。」
「ッ!それは反則…」
それから先は――――――
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