【完結】だらしないオジサンは嫌いですか？

伊澤サイド⑵

仕事が出来て、イケオジでこの身体はヤバいだろ！スーツの下が本当はムチムチとかエッロ！


上司相手に若干失礼なことを考えていたら

「見るな…見ないでくれ…こんなだらしない身体…お前に見られて幻滅されたくない…」

何て顔を隠しながら、涙声で言う部長。なんて健気で、可愛いことを言うんだろうか。そんなの俺のこと好きって言ってるみたいなものじゃね？え、俺と部長両想い？今まで両片思いだったのか…

そんじゃあ、今まで時間を無駄にした分埋めていくのみだ。

その前に今は、この目の前のいつもはカッコいいのに本当は可愛いと言うギャップが半端ない俺の愛しい人を愛でないとな。

そう思って、その触り心地良さそうなお腹に触れる。

「えっ、なにして…」

「部長、俺に幻滅されたくなくてこのお腹隠してたんですか？」

触れたお腹は見た目通りフワフワで、ずっと触っていたくなる。
部長に怖がられないように撫でる様に優しく触れながら、顔が見たくて頬に手を添え、顔を隠している腕をのける。

「え、やっ…なに…」

「なにそれ、なんでそんなに可愛いことするんです？」

本当に、考え方すべてが可愛すぎてどうにかなりそうだ。媚薬みたいに思考が甘く蕩けてしまう感覚に陥る。

そうして、やっと見れた顔は眩しそうに目を細めているが、目尻が下がりまるで捨てられた子犬のようで庇護欲が掻き立てられる。そのまま、美味しそうに紅く色づいている唇に、感情のままにキスをする。