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*欲情
しおりを挟む「先にシャワーどうぞ。」
「あっ、うん。ありがとう…」
わ、私はいたって普通の恋愛しかしてきたことがない。男同士はどうしたらいいか。取りあえず手短にシャワーを済ませて出る。ベッドには…
「早かったですね。俺入ってくるので、いい子で待っててください。」
ポンッポンッと頭を撫でてシャワールームへ消えてしまった。
私年上なんだけど、絶対年上扱いしてないよね。
ポスンッ
とりあえずベッドに座って待つ。
ドキッドキッドキッ
全身から鼓動が聞こえるぐらい緊張している。童貞でもないのに、年甲斐もなく緊張している。
どうしよう…今日伊澤と…
そこまで考えてふと我に返る。
「(あれ、伊澤って彼女いたんじゃ…それでも一回だけでもって思うのは図々しいかな。)」
「肇さん。」
「ひゃっ」
一人で考え事をしていて、伊澤が出て来たのに気づかず、耳元で声がして驚く。オジサンから出て来る声じゃなかった。恥ずかしい…
「フッ、肇さん…俺我慢できないんですけど…いいですか?」
「え、えっと…あの…」
「ダメって言われても、もうやめれないんですけど…」
しどろもどろになる私に構わず、言葉を続けて噛みつく様にキスをされる。
「っんぅ…」
「肇さんっ、かわいい…」
お情け程度に着ていたガウンはいつの間にやら着ておらず、素肌に熱い手が触れる。
「あっ、あぁ…やっ、まってぇ。」
「待てません。」
「せめて、電気…あっ…んん、見ないで…」
「何でですか?可愛いのに…可愛すぎてめちゃくちゃにしたいぐらいです。」
「///」
言われ慣れない言葉と、その射抜くような視線に、顔が熱くなるのを感じる。体の中からゾクゾクする感覚が走って涙がにじむ。
「ほら、ここも俺に触ってもらいたいみたいですよ?」
「ああっ、ん…そこっ」
「ここ気持ちいい?」
「んぅ、きもち…」
誰にも触られたことのない胸の頂を爪でカリカリされただけで、私の身体はもっとと言うように胸を突き出してしまう。
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