【完結】俺は遠慮します。

悩み事

楽しかった文化祭が終わり、1人自分の部屋に帰る。道すがら、色んなことが頭の中を占める。

もちろん、先ほどまでの輝樹先輩の言葉もそう。…転入してからもうすぐで半年がたつ。長いようで短いとか考えてたら、自分が年寄りにでもなった気分だ。



…人を好きになるとはどういう気分なのだろう…




もちろん、輝樹先輩も生徒会の人たちも尊や徹のことも好きだ。でもそれは友達や先輩後輩の間柄としてのこと。

輝樹先輩だけじゃない。みんななんとなく俺のことを好いてくれてるんじゃないかと思うことはある。俺はよくある鈍感な方ではないからな。ＢＬでもよくあるだろう？鈍感で無自覚で、みたいな。
それを気づかないふりして、曖昧にしているのは良くないとは思ってるけど…怖い、んだよな…多分。



俺はＢＬを嫌いではないが…いや最近ハマりつつある感じは否めないが、俺はＢＬの当事者になる気はないんだ。当事者は避けたい！でもみんないい人達だし…気持ちいことは嫌いでは、ない…

ッ！待てよ？ひょっとして俺めちゃくちゃ最低な奴なんじゃ……
やっべ―――！今まで流され過ぎた！これからは気を引き締めないとな。曖昧な態度はみんなにも失礼だし、雰囲気に流されそうになったらちゃんとノーと言えるようにならないとな…

危なかったぜ、ＢＬ小説の主人公みたいになる所だっだ。
ふぅ～なんかすっきりした。これで何も考えずに寝れるな！








このとき変化方向に自己解決した栄人にさらなる悩みが降りかかるなんて思ってもみない栄人だった。