【完結】俺は遠慮します。

勉強会？？⑵

濃厚な口づけを終えて、皆がいる方を振り向くと一斉に目線をそらされた。
悠希先輩が顔を真っ赤にしてこちらをチラリと見たから、ニッコリと返しておいた。今日もうちの女神様が可愛い。

「なぁ、栄人って男とキスするの抵抗ないのか？」

宗也が恐る恐る聞いてきた。

「ん？キスするのに男も女も関係ないだろ？それに気持ち良かったら何でもいいかな。あ～軽蔑した？」

こういう考えって人それぞれだし、嫌がる人もいるよな…

「そ、そんなことないです！考え方は人それぞれですし、それに私はどんな栄人君でも綺麗だと思います…」

語尾になるにつれて声が小さくなっていったけど、必死に伝えようとしてくれて嬉しいなぁって思った。

「うん、ありがとうございます。悠希先輩。」

「っ！～～～いえ、お礼を言っていただけるほどのことでは…」

頬が緩むのを自覚しつつも、この嬉しさが伝わったら嬉しいなと思って飛び切りの笑顔でお礼を言うと、さらに顔を赤くしながらちょっと照れくさそうにはにかんでくれた。
会長が悠希先輩をなぜか羨ましそうに見ているけど、気にせず続ける。

「それでポ○キー大会はどうするの？」

「する!!栄人んー。」

俺の言葉に被せる勢いで我先にと名乗り出た瑠季はポ○キーを咥えてこちらを向く。

「はいはい。」

しょうがないなという感じに反対側を口に含み、そのまま食べ進める。ジッと瑠季の目をみつめたまま。

段々と距離が近づくにつれ赤くなっていく様子が可愛く、思わず笑ってしまう。が、食べるのはやめない。

「～～～～～っ！！し、心臓が持たないよ……」

あと、ちょっとのところで瑠季は口を離してしまったため、残りを美味しくいただく。

「ごちそうさま。」

その後も続くかと思ったが、誰も名乗り出なくなってしまったため、お開きになった。




やっぱり学生の一緒に勉強しようは勉強にならないよね。それはそれで楽しいし、青春って感じで俺は好きだけど。
みんなはテスト大丈夫なのかな？