【完結】俺は遠慮します。

会計サイド⑵

一通り楽しんだ後、名残惜しく最後に軽くキスをして顔を離すとあまりにも可愛い表情で笑ってしまった。

「ちゅぅ…ふふ、ごめんね？栄人クン、ごちそうさま♪」

そう言って、自分の口元に付いた唾液を舌で拭う。
そんな蕩けた顔してたらまた頂いちゃうかもしれないのに…




ポーっと俺の方を見ていた栄人クンがゆっくりと近づき、そのまま俺の唇を舐めた。そのままフレンチキスをして離れ…

「ふっふふ、俺もごちそうさま。」

俺の真似をしてなのか、唇を舌で舐めて艶美に笑った。

一連の動作すべてがエロくて、それでいて綺麗で…
どこまで俺を夢中にさせるんだろう。

あの紅く濡れている唇が頭から離れない。

それからの仕事は全然手に付かなかった。栄人クンを変に意識しちゃうし…やりたい盛りの中坊かっての。

悠希には不審がられるし…さんざんだった。
結局栄人クンはそのまま帰っちゃったけど、俺は本気だからね。気持ちを伝えるのはまだ先かもしれないけど…それまでも手は抜かないから、覚悟しててよね？