【完結】総受け主人公のはずの推しに外堀を埋められた!?

抹茶らて

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【番外編】爆弾処理は甘く…⑴

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婚約者発表が終わってからというもの、令嬢達からの視線が痛い。

身長が急激に伸び、容姿も雄らしくなったシガンたんのモテ具合は知らないうちに凄いことになっていたみたいだ。加えて次期公爵家当主なんだもんな。

「(待って、俺の彼氏って…最強なのでは!?)」

いや、そりゃそうだ!なんたって俺の最推しなんだから(謎理論)

「ベル?どうした?そんなに可愛い顔して。」

「っ!シガン様!びっくりしました…それと私は可愛くありません!」

「ふふ、ごめんごめん。それでも大勢いる会場の中ではその表情は禁止だよ?」

いつになく真剣に命令されるが、何故だか分からずとりあえず頷いておく。
俺の表情はあんまり変わらないはずなんだけどな…

「?かしこまりました。」

「(絶対分かってないやつじゃん。まぁ…ベルだしな…)でも、どうしてそんなに嬉しそうなの?」

「シガン様の誕生日ですよ!当日はまだですが、今日はパーティーです!錚々たる貴族の重鎮たちがシガン様をお祝いしに集まって来ています!これは喜ばずにはいられません!」

「そんな興奮して言わなくても…でもそっか!ベルと二人で過ごす時間が少なくなるから嫌だったけど、ベルが喜んでくれるのならこのパーティーも良かったのかもしれないね。」

なんて年に似合わず、おじさん臭い発言をするシガンもカッコいいのだから困る。

「とってもいいことです!が、支度を抜け出すのは良くないことですのでお戻りください。折角の晴れ舞台なのですから、一番カッコいいシガン様が見たいです。」

「っ//(なんでそんなことサラッと言えるんだよ!可愛すぎ//)わ、分かった!分かったから!誰にもついていっちゃダメだから!」

それだけ残して部屋に戻って行ってしまったシガン。

「(俺のこと何歳だと思っているんだろう?)」

ふと感じた疑問をソッと胸の中にしまって、俺は会場の準備を手伝う。って言っても執事の人とかメイドさんとかがしてくれているから何もないんだけど…

「ベルデ様!ここにいいたのですか!早く支度をしてくださいませ!」

会場をフラフラしていたら複数人のメイドさん達に囲まれて部屋へ連行される。

「(え、何事!?なんで俺が着飾られてるんだ?え?誰か教えて?)」






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