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ホワイトデー
しおりを挟む※この話は明日からの番外編後の時間軸になります。
とっても短い話ではありますが話がやや前後している様に感じるかもしれません!ご注意ください_(._.)_
*************
コンッコンッコンッ
就寝前に自室で寛いでいる時に聞こえた、来客を知らせる音。
「はーい。」
「ベル、今ちょっといいかな?」
遠慮がちに掛けられるシガンからの声。
「大丈夫ですよ。」
そう言って自室のドアを開けると、目の前には何故か首からリボンを結んでいるシガン。
「し、シガン様?ど、うされたのですか?」
予想外の姿に驚き、しどろもどろになる俺に気にせず部屋の中に入って来るシガン。
「きょ、今日はホワイトデーって聞いて…ヴァレンタインはベルからチョコレートを貰ったから何か、返したいと思って…」
「…(???)そ、そのリボンは…」
「こ、これは!お、俺がプレゼントってしたらベルが喜ぶって聞いて…」
耳まで真っ赤にしたシガンが口早に放った言葉。
「(いや、誰から!?確かに大興奮しているよ?すっかり攻めになったシガンたんが総受けのときのヴァレンタインでしそうな…って、ホワイトデーでしかもタチがするのは違う気が…いやでも誘い受け、ならぬ誘い攻め!!これはコレで美味しい!!!)」(この間わずか0,5秒)
「確かにシガン様と一緒の時間を過ごせるのは嬉しいですが…ちなみに、誰から聞いたのですか?」
「…皇太子…」
思わぬところにダークホース。俺の趣味を理解している者がいたとは!
「では、今日は私からさせて頂いてもいいのでしょうか?」
首のリボンをほどきながら問いかけると
「それは聞かないでするところだよ//ベル。」
照れた様にそう言われる。
た、確かにそうだ。気を取り直して、ほどいたリボンをシガンの両手に結びなおして…
「失礼しました//では」
いつもとは違った雰囲気で始まった恋人との時間は予想以上に、ゔうんっ!やっぱり秘密!
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