74 / 109
時には残酷に⑶
しおりを挟む「まぁ、モブ―リア伯爵家はなんて恥知らずなのでしょうか。あれでは学園に来られなかったのも頷けますわ。」
さすが貴族社会。さっきのモブ令嬢を踏み台にしようとする令嬢がちらほら出て来る。
そんなことをしても心のキレイなシガンたんが靡くわけないのに。なんて考えてたら…
「皆様お間違えの無いよう説明させて頂きますが、先ほどの一連の追放は見せしめです。目に余る行動をされた方から追い出すのも厭わないと言う公爵家からの警告です。先ほどのことで何を言おうと勝手ではありますが、折角ご足労頂いたお客様方に最後までお楽しみいただけないのは私も本望ではございませんので…是非ご自身の身の置き所を考えてお過ごしいただけたらと思います。」
シガンたん自ら理解力皆無な令嬢たちに説明し始める。
「(シガンたん!なんてお優しい…俺には女神に見える…)」
いつの間にやら隣に来ていた殿下に投げかけられる。
「そんなにキラキラした目で見る様な奴なのか?」
「はい、とてもお優しいお方です。もう誰も出ていくことがないようわざわざ自ら説明されるとは、なんとお心の広い…」
そう聖母とか女神なみの心の持ち主なのでは?やっぱり見た目が天使だと心まで寄っていくのかもしれない。
「そうか、お前にはそう見えているのか…(あれほどの威圧感と有無も言わさぬ空気を見ても女神とは、悪魔の間違いじゃないのか?でも)これはある意味相思相愛なのでは…?」
「余計なことを言うと、どうなるか知っていますか?」
「っ!お前、先ほどまで向こうにいたではないか!」
「殿下がベルに良からぬことを吹き込むのではと思って来てみたら…どうやら僕の勘は当たっていましたね。」
「べ、別に変なことなど言っておらん。」
「ベル、この人の言うことは気にしなくてもいいからね?」
「もちろんです!」
あ、当人の殿下がいる前で勢いよく返事をしてしまった。まぁでも主人はシガンたんなわけだし、気にしないでいっか。
23
お気に入りに追加
1,294
あなたにおすすめの小説
俺は薄幸の青年じゃない!勘違いしないでくれ!
bull
BL
異世界に転生した主人公。
気づいたら森で眠っていた。
……ん?俺、服着てなくね?
こんな肌白かったっけ……?
**********
「なんて可哀想なんだ!そんな美しく愛らしい見た目で裸で捨てられたのか?あぁ!可哀想に!もう大丈夫だ!これからは俺が守ってやるからな?」
………………は?
主人公にはなりません
negi
BL
俺は異世界転生したらしい。
しかも転生先は俺が生前プレイしていた18禁BLゲームの主人公。
主人公なんて嫌だ!ゲームの通りにならないようにするためにはどうしたらいい?
攻略対象者と出会わないようにしたいけど本当に会わずに済むものなのか?
本編完結しました。お気に入りもありがとうございます!
おまけ更新しました。攻め視点の後日談になりました。
初心者、初投稿です。読んだことあるような内容かもしれませんが、あたたかい目でみてもらえると嬉しいです。少しでも楽しんでもらえたらもっと嬉しいです。
敵国軍人に惚れられたんだけど、女装がばれたらやばい。
水瀬かずか
BL
ルカは、革命軍を支援していた父親が軍に捕まったせいで、軍から逃亡・潜伏中だった。
どうやって潜伏するかって? 女装である。
そしたら女装が美人過ぎて、イケオジの大佐にめちゃくちゃ口説かれるはめになった。
これってさぁ……、女装がバレたら、ヤバくない……?
ムーンライトノベルズさまにて公開中の物の加筆修正版(ただし性行為抜き)です。
表紙にR18表記がされていますが、作品はR15です。
illustration 吉杜玖美さま
甥っ子と異世界に召喚された俺、元の世界へ戻るために奮闘してたら何故か王子に捕らわれました?
秋野 なずな
BL
ある日突然、甥っ子の蒼葉と異世界に召喚されてしまった冬斗。
蒼葉は精霊の愛し子であり、精霊を回復できる力があると告げられその力でこの国を助けて欲しいと頼まれる。しかし同時に役目を終えても元の世界には帰すことが出来ないと言われてしまう。
絶対に帰れる方法はあるはずだと協力を断り、せめて蒼葉だけでも元の世界に帰すための方法を探して孤軍奮闘するも、誰が敵で誰が味方かも分からない見知らぬ地で、1人の限界を感じていたときその手は差し出された
「僕と手を組まない?」
その手をとったことがすべての始まり。
気づいた頃にはもう、その手を離すことが出来なくなっていた。
王子×大学生
―――――――――
※男性も妊娠できる世界となっています
猫が崇拝される人間の世界で猫獣人の俺って…
えの
BL
森の中に住む猫獣人ミルル。朝起きると知らない森の中に変わっていた。はて?でも気にしない!!のほほんと過ごしていると1人の少年に出会い…。中途半端かもしれませんが一応完結です。妊娠という言葉が出てきますが、妊娠はしません。
【完結】前世は魔王の妻でしたが転生したら人間の王子になったので元旦那と戦います
ほしふり
BL
ーーーーー魔王の妻、常闇の魔女リアーネは死んだ。
それから五百年の時を経てリアーネの魂は転生したものの、生まれた場所は人間の王国であり、第三王子リグレットは忌み子として恐れられていた。
王族とは思えない隠遁生活を送る中、前世の夫である魔王ベルグラに関して不穏な噂を耳にする。
いったいこの五百年の間、元夫に何があったのだろうか…?
この世界では僕が思うイケメンはイケメンとは言われない様です。
文月
BL
「バランスって大切だよな」
「‥残念な奴だよな」
小さい頃はそれが目立たなかった。三兄弟は似たり寄ったりって感じだった。だけど、成長したら僕らのちょっとしたバランスの違いは‥美醜を分けるほど大きいものになっていた。
イケメンと言われる兄たちと同じパーツを持っている。
だけど、それがバランスよく配置された兄たちとは違い「どうも不快な気持ちになる」バランスでそれが配置された僕。
そのせいで僕は「三兄弟の残念な弟」と言われ続けて来た。
僕は兄たちとは違う。
それは僕だって‥鏡を見る度に自覚している。
三人に分け隔てなく接しようとしてくれている母からも、‥だけどふとした折に「それ」を感じる。そして、優しい母はそれに自己嫌悪感を感じている‥。そのことが僕を更に落ち込ませる。
そんな僕がある日飛ばされた異世界は‥
どうも、美意識が僕の生きて来た世界とは違う様で‥?
自分の趣味全開な、美醜逆転を書いてみたいなと思い挑戦してみました!
※ 娼館やら身請けが普通だったり‥とこの異世界の倫理観はちょっと現在社会の公序良俗に反してる感があるので、苦手な人は読まないことをお勧めします‥。
※ エロもしくは、微エロ表現のある分には、タイトルに☆をつけます。ご注意ください。
【完結】お嬢様の身代わりで冷酷公爵閣下とのお見合いに参加した僕だけど、公爵閣下は僕を離しません
八神紫音
BL
やりたい放題のわがままお嬢様。そんなお嬢様の付き人……いや、下僕をしている僕は、毎日お嬢様に虐げられる日々。
そんなお嬢様のために、旦那様は王族である公爵閣下との縁談を持ってくるが、それは初めから叶わない縁談。それに気付いたプライドの高いお嬢様は、振られるくらいなら、と僕に女装をしてお嬢様の代わりを果たすよう命令を下す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる