【完結】総受け主人公のはずの推しに外堀を埋められた!?

抹茶らて

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パーティーは何もなしには終われない⑶

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「シガン様!お飲み物をと思いまして…」

「ありがとう。ベルは僕の挨拶聞いてた?」

思い切った質問をしたけぢ、ベルだからあんまり答えには期待していない。

「もちろんです!とてもカッコよくなられて、私は嬉しゅうございます。…あの、シガン様が幼い頃から思いを寄せている方がいることをお恥ずかしながら今知りました。従者失格です…」

イキイキと話していたと思ったら、すぐにシュンと落ち込んでしまったベル。そんな姿も可愛いけど、ベルが知らないのも無理はない。だって、鈍感だから。

「ベル、僕こそごめんね?知られると恥ずかしいと思って、頑張って隠そうとしてんたんだ。…僕ね、ずっとずーっと一緒にいる人のことを好きになったんだ。だから今もずっと一緒にいられるように頑張ってるし、これからも一緒にいても何も言われないように頑張る。だからベル、待っててね?」

若干濁しはしちゃったけど、告白みたいになってしまった。でも後悔はしてないし、むしろ少しでも俺の気持ちが伝わればいいなって…

「?はい…」

頭の上にハテナを浮かべながら頷くベル。うん、分かってた。ことごとく打ち破られようとも俺は諦めない。
それに頷いたってことはまたまた言質が取れたってことだし。

「ふふ、うん!今はこれでもいいや。」

「(何かは分からないけど、シガン様が喜んでくれているのなら良かった。)」










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