【完結】総受け主人公のはずの推しに外堀を埋められた!?

抹茶らて

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満を持して兄キャラ到来⑸

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こっちまで微笑ましくなるような純粋ぶり。これがストレートな愛情表現を生むんだろうな。それを目の前で見れるだなんて…あざまぁす!

片付けも終わり、ガレアをリビングで大人しく座っているシガンたんの元へ返しお茶と茶菓子の用意をする。
ささっとテーブルにセッティングし、そそくさと退散する。折角の幼馴染水入らずの時間を邪魔したくない。ガン見はしたいけど。

仕方ないから会話の声だけで我慢することにする。
なんてったって騎士だからね、聴力はいい方だと思う。こじつけでなければ。

「シガン、元気だったか?全然会えなくてごめんな。」

「全然大丈夫だよ。今リージア家も忙しいって聞いてたから。無理しないでね?」

「もちろん。」

当たり障りのない会話をしているが、すでに俺の脳内はあっはんうっふんな展開に進んでいる。

「(ひゃー、なんだこのほわほわした空間。オアシスか。安息の地。)」

そんな会話だけで終わったガレアの来訪は呆気なく終わりを迎えた。もうちょっと居てもいいのにね。

「今日はありがとうございました。ご飯もお菓子も美味しかったです。あの、本当にまた来てもいいんですか?」

「もちろんです。お待ちしております。」

おずおずと最後に聞かれた質問は可愛いもので、二つ返事でオッケーを出してしまった。ここの主人はシガンたんなのに。後で謝っておこう。







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