【完結】総受け主人公のはずの推しに外堀を埋められた！？

ありがとうございまぁす！

「シガン様お疲れではありませんか？やはり少し休まれた方が」

「大丈夫だよ！ベルってば心配し過ぎだよ。でも、心配してくれてありがとう。」

ちょっぴり照れながらお礼を言ってくれる推し。何これご褒美？あぁ、俺を殺す気か…ありがとうございまぁす！
長期休暇では当主教育をしつつ、学園での勉強を続ける日々が続いて数カ月が経ち…シガンたんは2年生になった。もちろん俺の護衛も続いている。まぁ、学園内にいると危険とかはほとんどないんだけど。

「ベル！次は体術の授業だから一緒に行こう？」

「はい。もちろんです。」

護衛騎士達による模擬戦も続いているが今のところ負けなしの俺、ソノア＝ベルデ。ちょっと天狗になってるのは自覚してます、はい。

「今日もベルの体術を見れるのは嬉しいなぁ。でも、やっぱりベルが傷つくのは見たくないなぁ。」

「シガン様に心配して頂けるなんて…嬉しすぎます！」

そうして2人、いや3人いやいや4人で体術のある訓練場まで行く。

「いや～またこの目であのソノア＝ベルデの体術が見れるとは贅沢だなぁ。」

「ベルデさんの身のこなしを目の前で見れるなんて俺感激です！」

「ボソッ)お前たちは金魚のフンか！俺とベルの時間を邪魔しやがって…」

「ん？シガン様どうかされました？」

「んぇ？な、何もないよ？それより早く行こう？」





今日も穏やかに始まった1日は何事もなく過ぎていく…はずもなく










「サムソン＝シガン！今日こそは」