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天下のサムソン家⑴
しおりを挟む「失礼、そこの騎士をクビにするのなら是非サムソン家へ来られませんでしょうか?」
「はぁ?今俺が話してんだ!それにこいつは今チュリア家の従者だ。殺すもどうするも俺の勝手だ。」
思いのほか憤怒しているらしいチュリア家のジーリア。物語の中では公爵家でありながらモブだった人物だったが、思いのほかシガンたんとの接点が多い気がする。いい接点ではないけど。
「ふっ、そうか。だが、サムソン家の大事な騎士のお願いなんだ。その騎士を助けてほしいと。…それで?サムソン家と対立するのはチュリア家としても避けたいことはいくら6歳児のお前としても分かっているだろう?」
さっきの模擬戦が始まる前にジーリアが言っていた『天下のサムソン家』。そう言われるにはそれなりの理由がある。
皇帝の元にある貴族制度、その貴族の頂点に君臨していると言っても過言ではないのがサムソン公爵家。当主は皇帝の側近として皇家及びこの帝国を守護している。その武力、知能全てにおいてサムソン家の右に出る貴族はいないというのは社交界では有名な話だ。それが同格の公爵家としても。
だからこそ、武力の一つでもある護衛騎士の俺が負けるわけにはいかなかったのだ。たとえ一護衛としても所属していると言うだけでサムソン家の家名を背負っているのだから。
「クッ、覚えておけ。いつか俺が当主になったら今日と言う日を後悔させてやる。」
「ほー。それは楽しみだ。おい、ヒーリスと言ったか。一応同意が必要なんだが、サムソン家に来るか?」
「わ、私がよろしいのでしょうか…」
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