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やっぱり俺って優秀なのかもしれない⑶
しおりを挟むパンッ
「何をやっているんだッ!お前はチュリア公爵家に泥を塗ったんだぞ!!」
「申し訳ございません…」
ヒーリスだっけ。わずか6歳の主人に大の大人が土下座して謝っている光景は異様で、あの模擬戦中のおかしな発言もこの結果を見据えてのことだったのか。
「どう落とし前をつけるつもりだ!お前を護衛にしたからこんなことになったんだ!」
6歳で落とし前って言葉知ってるんだ。それより護衛にしたからじゃなくて模擬戦をしたから、だろ。
「申し訳ございません…どうか私の全てで…」
「お前の命をもってしてもまだ足りない!」
ほんと、ヤバいなこの子。
このまま放っておいたらこのヒーリスって人、切腹する勢いじゃない?
「シガン様、私が発言することをお許しいただいてもよろしいでしょうか。」
「もちろん。」
「ありがとうございます。あの騎士はどうなるのでしょうか。」
「んー、クビは確定だね。最悪命の保証はないかもしれないね。従者を人として見てない貴族は意外と多いからね。しかもあのチュリア家はその筆頭と言っても過言ではないから…」
改めて聞く現実にゾッとする。もちろん騎士をしている以上は命の保証はされないが、こんな子供のお遊びに付き合って命をって、そんな人生の最後…
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