【完結】総受け主人公のはずの推しに外堀を埋められた！？

反則的に可愛すぎて反則！⑶

未だに続いている2人の可愛い言い合いに、微笑みながらふと我に返る。

「(あれ、この2人の出会いってこんなシチュエーションだったっけ？)」

確かにこの世界の舞台は確かに俺が作ったと思うんだけど、所々記憶と違うところがあることに違和感を感じる。前世で見た、物語でよくあるように転生した先の世界はリアル(現実)だから前世の記憶を持って来るのは違うかもしれないけど………

やっぱり自分の最推しが目の前にいたら話は別じゃん？！

「僕だってベルと一緒にお風呂に入ったことあるもん。あーんをし合いっこをするし、僕の方が仲良いもん。」

シガンたん…語尾に“もん“は反則的に可愛すぎて反則！(？)

「お前お風呂ってっ、俺も将来は一緒にお風呂を入る予定だ。」

うん、シガンたんとね。そのキレイな穢れを知らないような白い柔肌にムラムラが抑えられなくなるんだよね。

「あの、お二人とももうすぐ次の授業が始まりますので急いだ方が…」

「ベル！僕の方が仲良いもんね？僕のことが好きって言ってくれたもんね。」

「はい、シガン様は私のご主人様なので。私はシガン様第一ですので。」

当たり前の答えを返すと、シガンたんがドヤぁって顔で担任を見上げる。

シガンたんのドヤ顔貴重すぐる！！ご馳走様です。

「分かった、分かった。自慢話は後でゆっくり聞くから、早く授業の用意して来い。」

最後に大人な対応をして見せた担任が軽くあしらう。







むくれちゃったシガンたんはツンッとして食堂を出て行ってしまった。