【完結】引きこもり陰キャの僕が美形に転生したら

収集がつかない⑵

その後、その勢いのままリアンは両陛下とエレクサリア家に婚約することを宣言し、激昂したお父さまとヴァンお兄さまを止めるのに大変だったのは言うまでもない。

近衛兵まで出てきたときにはさすがに終わったと思った。

「ディ…うぅ…ディー…」

そして家に帰ってきて、先程から涙が止まらないお父さまに抱っこされている。なんかこの態勢久しぶりな気がする。

「いつまで泣いているの。いい年した大人が。」

「そうは、言っても…ディが結婚したらこの家から出ていくことになるんだぞ。ディがいなくなったら私は、私は！あ‶あ‶あああぁぁぁぁ」

もうなんか怖い。

「お父さま、ずっと会えないわけではないですよ！頻繁に戻ってきますし、そもそも結婚はまだまだ先の話です。僕まで学生だし、まだこの家でお父さまたちと一緒にいたいです。」

「ディー！！！！」

余計に泣かせてしまったらしい。

いよいよ収集がつかなくなったのはお察しの通り。