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ムードクラッシャーユーリ
しおりを挟む「ねぇ、ディ。キスしてもいい?」
誰もいないリアンの部屋で、リアンと二人同じソファーに隣同士に座って向かい合っている。
2人の息遣いしか聞こえないこの空間で、その質問は僕には刺激が強すぎる!
「そ、それは、あの…聞かないでください!」
ギュっと目を瞑って精一杯の返事をする。
「ふふふ、ごめんね。その可愛い反応が見たくてって言ったら怒る?」
下から覗き込むように目を合わせられると、自然とリアンの上目遣いになって…誰だよぅ、リアンが可愛いなんて言ったのは!(※自分です)
色気が凄すぎて直視できないじゃん…
「お、怒らない、デス。」
「そっか!じゃあ…」
下から覗き込むように向かい合っていたのに、ふと影がかかったからうつむいていた顔を上げるとリアンの顔が目の前にあって僕の思考は停止する。
「んぅ…」
唇に感じる柔らかい感覚と頭に回っているリアンの手が熱くて…
「り、あんっ…」
気持ちいい…
頭がふわふわして何も考えられなくて、でもリアンと離れたくなくてリアンのシャツを握りしめる。
「(こういうところがたまらない。本当に私の腕の中にいるんだな…未だに信じられないが、うん、ディが可愛いから余計なことは考えないでおこう。)」
キスに溺れていた一時は、いきなり突撃してきたユーリお兄さまによってぶち壊されたのだった。
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