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謝罪⑵
しおりを挟む「………今回のことは私の過ちだ。謝って済まされることではないだろうが、ディディエ=エレクサリア本当にすまなかった。言い訳に聞こえるかもしれないが、ここまでするとは思わなかったのだ。」
「本当に言い訳にしかなってない。」
「うぐっ」
「一度経験してしまったものは、取り消すことはできない。ディが体験した恐怖はなくなったことにはできないんだ。」
「わかっている…」
シ――――――――――ン
皇帝陛下に頭を下げられてしまった。
問い詰めるに問い詰めたお父さまと、問い詰められた皇帝陛下。この国のトップたちの決まづい空気は会場全体を静寂に飲み込む。
僕はなんて言ったらいい分からず、口も挟めずに一人アタフタしている。
「今夜の舞台、お詫びにもならないかもしれないが…どうか、挽回させてほしい。」
「あぁ、だが我々も黙って見ているだけでは物足りないからな。勝手に動かせてもらう。」
「あぁ、もちろん。」
なんとか落としどころのついたようで、少し空気が緩む。
「其方たちで最後だったのだ。さぁ、舞台を始めるとしようか。」
気を取り直した陛下はそう声を上げると集まっている貴族たちが見えるところまで歩かれた。
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