【完結】引きこもり陰キャの僕が美形に転生したら

抹茶らて

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救済⑵

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「(どうしてアレクが泣きそうな顔を…僕またみんなに心配かけた?)」

話したいことが色々あるのに言葉にならない。それは先までの恐怖からか、リアンから…いやここに来てくれたみんなから漏れ出ている殺気からかは分からないけど…

「あれ…」

僕に覆いかぶさっていた男たちは、部屋の隅に倒れていた。その傍らでアダム先生が自身の全身を汚いものを掃うかのようにはたいている。

「(え、アダム先生も強いんだ。)」

なんて今全然関係ないようなことを考えてしまう。

「リアン様、どうしてこちらに?」

「何をしていた。」

何事もなかったかのように平然とリアンに話しかけに行く令嬢。そんな令嬢の問いに対して、返事をすることもなく嫌悪の視線を向けながら問いただすリアン。その声には怒気が含んでいるのに、表情は感情が抜け落ちたような無表情。美形の無表情は迫力が凄くて怖い。

「何を?…あぁ人の場所を奪っていた泥棒に対して制裁をしていたところですわ。本来あるべき場所に戻っていただこうと思いまして。ちょうど良かったですわ。リアン様からも何か言ってあげてくださいな。」







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