【完結】引きこもり陰キャの僕が美形に転生したら

デジャブ⑴

今日が終わればいつも通りの生活に戻る。5日間という短い期間だったにも関わらず濃い時間を過ごした気がする…

「ディ、準備できたか。」

「うん！行こうか。」

初日とは違ったドレスコードのアレクは親友の目から見てもかっこいい。

黒のスーツにグレーのシャツはイケメンにしか許さないと思う。胸元のブローチはゴールドであしらわれており、チェーンで二連になっている。

「なんだ、俺に惚れたか？」

なんて言うのは反則です。イエローカード貰ってもいいと思う。

「ほれっ…ただでさえカッコいいのに、反則級にカッコよくなったんだもん。見ちゃうのは仕方ないよ…」

「っ！そ、そうか…」(ディの素直さを忘れていて、ブーメランを食らい中)

「ディディエ＝エレクサリア様、す、すすす少しお時間よろしいでしょうか…」

会場へ向かおうとしていたところに、知らない男子生徒から声を掛けられる。

「大丈夫ですよ。」

「え！大丈夫じゃないだろう。俺も行く。」