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糖度高めな友達⑵
しおりを挟む今は意気込んで自室から出て朝食を食べに食堂に向かったはいいが、部屋の前に待機していたアレクといつもながらに向かい合って朝食とっている。食事中に大きなため息を思わず出してしまったというわけだ。
「焦らなくていい。」
「っ!な、なにを…」
いきなり核心をつくような言葉にドキリとする。
思わず聞き返してしまったけれど、たぶん…
「告白の返事。考えてくれているんだろう?」
「うぇ?あ、いやその…ハイ。」
「ふっ、そうやって俺を意識してくれたらいい。返事はいつでも待つ。焦らずいつも通りでいい。他の者もそう考えているだろうしな。」
「他の者?」
「あれ?違ったか?俺以外にも告白した者がいると思ったんだが。」
「何で知ってっ、はっ!」
「いや、雰囲気で何となくわかるから大丈夫だろう。(ずっとディしか見てないから…)」
「そ、そっか…」
そんなに僕って分かりやすかったかな。一貴族としても気持ちが表に出るのはよろしくない。そう思いながら表情を整える様に自身の頬を揉む。
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