【完結】引きこもり陰キャの僕が美形に転生したら

抹茶らて

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アレクの心配事⑷

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「だから、そいつは曲がりなりにもローデリア侯爵家の嫡男だぞー。ってこれ前もやったぞこのくだり。」

助け舟とばかりに登場する担任の言葉に、もう誰も驚く者はいない。

「そう言えば、今から歴史の授業なのに先生なんでいるんですか?」

「大人には色々あるんだよ。」

担任の変な返し方に皆頭の上にハテナを浮かべている。もちろん僕も。

「はい、皆席について。授業を始めますよ。」

「来たか。」

「シシク先生、なぜここに?」

「別に、いちゃ悪いか。」

「いえ、ご自由にどうぞ。」

一色触発とでも言うべきか、ただならぬ空気を漂わせる先生達。そんな空気に生徒達も固唾を呑んで見守る。

「(いや、何この時間。)」

「担任早く自分の授業のところに行ったら?」

「(この空気の中、物怖じせずに担任に話しかけるアレク、勇者!)」

「行くからそう急かすな。」

アレクの一言でクラスの空気は代わり、事なきを得た。
ちなみに担任が帰り際にコソッと耳打ちをしてきたのはここだけの話。

「後で話がある。」










もちろん、聞かなかったことにしたのもここだけの秘密。










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感想 17

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