【完結】引きこもり陰キャの僕が美形に転生したら

アレクの心配事⑴

「皇宮に呼ばれたって本当か？」

つい先日皇妃様とお茶会をした日のことを、アレクに質問されるとは思わなかった。
っというか…

「なっなんで知ってるの！？」

そう、このことを知っているのは僕の家族と皇家のみのはず。そしてこのことを聞かれるたのは今だけではない。

「そんなの皇宮にエレクサリア家の馬車が入っていったのは見たのは少人数ではないからな。そしてそこから見えたのはディだけだってことも。」

「えぇ？」

それだけで噂になるとは、貴族社会恐るべし。

「(まぁ、本当はディの姿をみた人たちが騒ぎ立てたからなんだが。たかだか貴族が一人皇宮に入るぐらいではそこまで噂が大事になることもない。ディの見目麗しさに慣れていない人が見つけてくれて良かった。危うく皇子殿下に抜け駆けされるところだった…)」

怖い、色んな意味で怖いんだけど。でも皇妃様やリアンが言っていたことが本当だったことを身をもって知った。これからは行動に気を付けないと。

今回のことは皇妃様が何とかするって言ってくれていたし大丈夫だろう。