【完結】引きこもり陰キャの僕が美形に転生したら

リアンサイド⑶

『覚悟しておいてほしい。私に愛されることを。』







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「はぁ～～～～～～～～」

思わず大きい溜息が零れる。

どう考えてもカッコつけすぎだろう。自分で思い出して恥ずかしくなってくる。

「ディはどう思っただろうか…」

肝心なところはそこだが、あの表情を見る限り、悪い感触ではなかったはずだ。

だが、いくら何でもやり過ぎた。ゆっくりディのペースに合わせるつもりだったのに。
お母様の暴走を含めて、周囲の環境から私の気持ちがバレるのを恐れて焦ってしまった。

「(でも、やはり気持ちは自分で伝えたいじゃないか…)」

そう考えると悪くはなかった、のか？

いくら考えても答えの出ないことを悶々と考えてしまうのは、いつもの私らしくないがこんな自分もいいかもしれないと思うのは恋をしているからなのか。

今までの自分であれば皇族として情けないと不快に感じていた自身の些細な変化でさえ、ディを考えての事であれば心地よく感じるのだから不思議だ。

他のディの周りにいる者達を考えると心穏やかなことばかりでないが…

これからのライバルたちとの攻防戦に、再度頭を抱えるのだった。