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覚悟とは…⑶

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向かいのソファに座ってこちらを射抜く瞳は僕しか映ってなくて…いつもの視線の中に色香を感じる熱が籠っているように見えて、それにつられているのか僕の心臓が暴れているのを感じる。

それなのに目の前のリアンから目が離せなくて

「(あ、立ち上がった…)」

僕を見据えたままゆっくりソファから立ち上がって、僕の座るソファへ腰かける。

「り、リアン?」

「ん?」

「ど、どうしてこっちに?」

「返事はまだ良いとは言った、が…アプローチをしないとは言っていない。」

一度流し目で視線が外れたかと思うと、僕の左手を取って顔を近づける。

「覚悟しておいてほしい。私に愛されることを。」

チュッ

僕の目を見たまま、リップ音を立てて薬指にキスを落とすと、満足したのかニヤリと笑って離れて行く。

「(え、キス?薬指って…)」

カァっと顔に熱が集まるのを感じる。

「そう、そうやって私を意識してほしい。」

指先の動き1つからして妖艶で、見えていて色気にあてられてなんだか恥ずかしくなるのに目が離せない。

「その可愛い顔を私がしているのかと思うと、嬉しいが…他の者には見せたくないな…」

あぁ、とんでもない人に好かれたみたいだ。
前世では恋愛のれの字も知らないほど恋愛には無縁だったのに…どうやら目の前の美男子にロックオンされたみたいだ。

「(愛される覚悟ってなに?アプローチって?これから僕の心臓もつかな…)」








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感想 17

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