【完結】引きこもり陰キャの僕が美形に転生したら

ご対面⑷

「そ、それはだな…お前が入れ込んでいる子がどんな子か、見極めようと…その、親心でだな…」

「そうよ、こういう時は親に見て貰うのが一番なのよ！でもこんなに可愛らしい子だったらお母様は大賛成よ！早く私の子にならないかしら…」

「あーあーあーー！！！ディ今のは聞かなかったことにしてくれないか？」

初めて会った時も、学園で見るときもこんなに焦るリアンなんて見たことなかった。さすがは親と言うべきか、子は親に敵わないものだとは言うけど、リアンがこんなに振り回されるのは…うん、見ていてなんだか面白い。ん―新鮮？

「ふふふ、はい！もちろんです！」

「なっ」

「あらあら、まぁまぁ。」

「これは確かにリアンが惚れこむのも分かるなぁ。」

「ディ！これからはそんなに可愛い微笑は私の前以外は見せないように！」

「ひゃい！」

ここの部屋へ入って来たとき並の形相で詰められたものだから、ビックリして声が上ずってしまう。