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推しとの……⑷
しおりを挟む「(本当にキレイな顔。あ、近い…キスしちゃっ)んっ」
チュッ
小さなリップ音とともに離れて行くアダム先生。
「抑えないと、ダメですね。今回のことで、自分の気持ちを知ってもらわないとと思い、気持ちが急いでしまいました。」
名残惜しそうに僕の顎の線をなぞってゆっくり離れて行ったと思ったら…
「好きです、ディディエ様。どうしようもなく好きなんです。」
すき…?好き…アダム先生が僕を好き…そう理解した途端に心臓が暴れ始める。
「いきなりすみません。お返事は大丈夫です。ディディエ様が私のことをそのように見ていないことは分かっておりますので。その…私の気持ちを分かって頂けるだけでも私は幸せですので。」
そう言って満足そうに笑う僕の推し。どうして見返りを求めないんだろう。
言って満足したかのように、僕の髪にキスを落として今度こそ離れて行く。
「気まづくなって私を避けないでくださいね。」
「もちろんです!」
僕のこれからの行動を予測されているようでドキリとする。
って言ってる傍から、告白されたことに意識して目が合わせられない。
チラリと視線を向けると、どうしたのかと問い掛ける様に少し首を傾ける。
その姿さえ絵になる美形、周囲を取り巻く空気さえも祝福している様にさえ見える。
「あぁ、返事はなくても良いとは言っても、アプロ―チはしていきますので覚悟しておいてください♪」
「(本当に、こんなイケメンが僕のことを…好き…?これから先、僕生きてるかな。)」
色んな意味でこれからの自分の身を案じてしまう。
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