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こっちが夢じゃないよね…⑹

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初めてお母さまの胸の内を聞いて、転生してからずっと気を張っていたことに気が付く。

僕はこの世界の人間じゃないから…っていつも心のどこかで思っていたんだ。





美形が多くてどこかゲームや漫画の政界を彷彿とさせる周囲の人達。前の世界の僕が平凡以下だったこともあって、現実味も感じられなかった。

その考えが今までの僕の行動に影響してたんだだと気づかされた。そしてそれをお母さまやお父さま、お兄さま達は気づきながらも黙って接していてくれたんだと思うと、申し訳ない気持ちになる。

「違うんです。お母さまは何も悪くありません。僕が…僕は前世の記憶を持っているんです。詳しいことは後で皆がそろった時にでもお話します。でも、そのこともあって、僕はここでの居場所はないと思ってたんです…だから、いい子にしていないと、皆離れて行っちゃうって思って…」

ギュっ

僕の言葉を差抉る様にお母さまは強く僕を抱きしめる。

「何があってもあなたは私の大切な息子よ。それは絶対に変わらない。でも、そうなのね…正直驚いたわ。どこかよそよそしく感じたのはそう言うことだったのね。良かったわ、嫌われていたわけではなくて…」

「そんなっ!嫌いだなんて!」

「えぇ、そうね…」






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感想 17

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