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それは突然⑹
しおりを挟む「う、うぅ…リアン!ヒック、リアンっ」
頼もしい面々に安心して、涙が止まらない。
背中から感じるリアンの手が温かくて、結局何もされなかったことに安堵して、色んな感情がぐちゃぐちゃでリアンの腕の中で子供の様に泣きじゃくる。
「守るのは僕の仕事だからねー!」
リアンの肩越しに男子生徒達をなぎ倒していきながら叫んでいるユーリお兄さまの姿が見える。
そして、そこから離れたところでは
「お前が主犯か。」
「な、なんですの。だったらどうします?そこの彼は彼女に先に手を出してのです。同じようなことをされても何も言えないのではなくて?」
「あぁ、同じことをしていたら文句は言えないだろうなぁ?」
ドクッ
ベルが伯爵令嬢に事情聴取をしている。
「(伯爵令嬢の言うことを信じる、のかな…)」
「心配しなくていい。ディ、疲れただろう。ゆっくりお休み。」
そう言ってリアンに目を覆われて、背中をポンポンされると、さっきまで大変な思いをしたのに不思議と安心からか眠気が襲って来て…
誘われるのは夢の中………
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