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それは突然⑸
しおりを挟む「(陰キャの僕が調子に乗ったから…やっぱり僕は、目立たずに暮らしている方が良かったんだ。家族が、友達が優しいから驕ってた。僕自身は何も変わってないのに。)」
ほんと、なに、やってんだろう……
今更後悔しても遅いと言わんばかりに、目の前の男たちは僕の身体を愛撫する。
キモチワルイ手の感覚が全身の到る所から感じて、立っていられない。
「うっ」
ガクッ
膝から崩れ落ちた僕を見て何を勘違いしたのか、さっきよりも一層鼻息が荒くなる男子生徒達。
「その汚い手をどけろ。」
地を這うような声が聞こえて来たと思ったら、僕に触れていたはずのキモチワルイ手が消えていた。
ホッとして支える手が無くなった今、膝の力が入らないからそのまま地面へ崩れ落ちるところを温かいものに包まれる。
「ごめん……遅くなってごめん…怖い思いさせてごめん…頼りないかもしれないけど、これからは私が守るから…」
切羽詰まった声で僕をあやすように語り掛けてくれるリアン。僕を抱きしめて背中をポンポンしてくれてる。
「う、うぅ…リアン!ヒック、リアンっ」
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